ニュース
2024年度防災教育チャレンジプラン活動報告会の様子
2025年2月8日(土)(WEB開催)にて「2024年度防災教育チャレンジプラン活動報告会」が行われました。
当日は、2024年度に活動を行った実践団体12団体の発表と、2025年度の実践団体に採択された13団体を中心とした意見交換会が行われました。下記に活動報告会の様子をご報告いたします。
■開会挨拶
開会では、木村 玲欧 実行委員長(兵庫県立大学 環境人間学部・大学院環境人間学研究科 教授)より、下記の通りご挨拶いただきました。
「本日は1年間の実践の成果を共有する場であり、さらに来年度実践団体に採択された皆さんのプランの発表を聞く場にもなります。
防災教育の活動は全国各地で行われているものの、お互いの活動を知る機会はあまりないと思います。この機会を利用して、ぜひ情報収集やネットワーク作りをしてほしいと願っております。
今年度の実践団体の皆さん。皆さんが行ってきたチャレンジの内容を共有する事が今回の一番の目標です。もちろん今日発表して終わりではありませんので、長期に渡る取り組みを見据えながら交流を通して考えてほしいと思っています。来年度の実施団体の皆さんは、今回の活動報告会での発表を糧にして来年度に向けて活動してほしいと願っています。
松林 高樹様(内閣府大臣官房審議官(防災担当)より、下記の通りご挨拶いただきました。
「本日は2024年度の実施団体12団体、2025年度の実施団体13団体の皆さんにお集まりいただき、厚く御礼申し上げます。これまで防災教育チャレンジプランとして全国各地で350以上の団体の活動を支援してきました。我が国は地震、津波など様々な自然災害が起こりやすい国であります。昨年の1月1日に起こった能登半島地震では停電や断水などが起こり、今もなお復旧が行われている状況であります。
このような災害の備えには行政が行う公助はもとより、国民一人一人が自らの命を自らで守る自助、地域で助け合う共助、これらを組み合わせることが重要です。
政府としては、大規模災害から国民の生命、身体、財産を守り抜き、人命人権最優先の防災立国を確立するために令和8年度中の防災庁の設置に向けた検討が現在進められているところであります。防災庁では、本気の事前防災に取り組む都市づくりを進めていくこととしております。そのためにも地域防災力を高める一助となる防災教育を、今後より一層私どもも力を入れて取り組む必要があると思っております。皆さんの取組がその一助になることを期待しております。」
■2024年度 実践団体発表
2024年度防災教育チャレンジプランに取り組んだ12団体から、10月12日に開催した中間報告会の際に防災教育チャレンジプラン実行委員から指摘のあったアドバイス等を活動に繋げ、1年間の実践活動をとりまとめた最終報告を発表していただきました。
当日は、審査委員会による評価、表彰も執り行われました。今年度の防災教育大賞には、「宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校」が選ばれました。
また、防災教育優秀賞には、「足立区立西新井小学校」、「一般社団法人 Do It Yourself」が選ばれ、防災教育特別賞には、「災害モンスター研究所」、「吉備国際大学 高梁市街地立体観光マップ作製プロジェクト」が選ばれました。
記念撮影風景
表彰式では、防災教育チャレンジプラン審査委員会 渡邉 正樹委員長(東京学芸大学 名誉教授)より、下記の通りコメントを述べていただきました。
「各賞を受賞された団体の皆さま、いずれの団体も斬新で個性にあふれ意欲が感じられる大変すばらしい内容でございました。是非今後も活動を続けられ皆さまの実践が多くの方々の防災減災に繋がればうれしく思います。また惜しくも受賞を逃した団体の皆さまにおかれましても効果的な取り組みを実践されており将来性を感じるものも多くございました。引き続き他団体の事例やアイデアを取り入れて、より充実した防災教育に取り組んでいただくことを期待しております。」
※受賞団体一覧はこちらへ
下記(YouTube)にて、発表当日の模様を映像でご覧いただけます。
2024年度活動報告会 – YouTube
■2025年度 実践団体発表・意見交換会
2025年度実践団体に選ばれた学校、地域組織・団体など13団体が作成した取組プランの発表動画をもとに、参加者で意見交換会が行われました。
❊採択された団体一覧はこちらへ
下記(YouTube)にて、2025年度実践団体の発表を映像でご覧いただけます。
2025年度防災教育チャレンジプラン/プラン概要発表 – YouTube
最後に、木村 玲欧委員長より閉会の挨拶として、下記の通りお話しいただきました。
「本日は、皆さんのお陰で活発な議論が出来たと思います。まず受賞した皆さん、おめでとうございます。皆さんの取組みが高く評価された結果だと思います。今回は受賞から漏れてしまった団体についても、もちろん優秀で重要な取組であることは今日の発表を聞いた全員が理解しておりますので、これからもぜひ活動を続けてほしいと思います。
受賞団体を含めて全ての団体に伝えたいことですが、今日が防災教育の最後の日ではありません。今日は節目の日であって、今日が皆さんの取組みの新たなスタートの日になるため、ここから新たな活動を始めてほしいと思います。いつ来るかわからない災害に対して、しっかりと活動を続けてその時まで力を蓄えることができるか、これが防災教育の重要なポイントです。活動をやめたり、手を緩めてしまったりしては、せっかくの皆さんの活動を活かすことができません。今日を新しい一日として、ぜひさらなる活動を続けてほしいと思います。そして、これからもチャレンジプランに関わってほしいと思います。
来年度から実施する皆さん、先輩の成果を見ながらどう感じたでしょうか。先輩たちの姿を見て、これから一年間頑張ってください。何か困ったことがあればいつでも実行委員や事務局、そして今日交流をした団体の方に相談をしてください。実行委員や他の団体とコミュニケーションをとりながら、一年間をかけて活動をより良いものにしていくことができるのが、このチャレンジプランの特長であると自負しています。今日一日を新しい防災の一日として、皆さんの活動がさらに素敵なものになることを祈っております。」
2024年度の実践団体の皆さま、本年度の活動にご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。サポーターとして今後も防災教育チャレンジプランにご協力をお願い申し上げます。また、2025年度の実践団体の皆さま、これから一年間、どうぞ宜しくお願いいたします。
【防災教育チャレンジプラン事務局】