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特集

「防災とボランティアのつどい」レポート

2018年1月30日

平成30年1月27日(土)、内閣府主催の「防災とボランティアのつどい」が、東京・千代田区竹橋で開催されました。主催者挨拶、室崎益輝先生(兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科長)の基調講演に続き、聴講者も参加するワークショップ、パネルディスカッションなど、「連携」をテーマとしたつどいにふさわしい様々な議論が行われました。


基調講演では、室崎益輝先生から、阪神淡路大震災以降ボランティアが果たした役割や課題を振り返りつつ、わが国においてボランティア活動のすそのを拡げるための課題について報告がなされました。被災者のニーズがあるところにボランティアの必要性があるという視点から、思いと思いをつなげるための仕組みや体制づくりについて、具体的な事例の紹介や提案がなされました。

室崎先生


ワークショップには120名以上が参加。約30のテーブルにわかれ、ワールドカフェ方式で「ボランティアが多様な主体と連携を進めるためにはどうしたらよいか」についてアイデアを出し合いました。

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鍵屋一先生(跡見学園女子大学教授)のファシリテーションのもと、コミュニケーションやコーディネーション、地域での信頼づくり、子どものボランティアへの参加などといった数多くの提案がA3用紙にまとめられ、参加者は各テーブルをめぐりながら、情報やアイデアの共有を進めました。「子どもを無理矢理にでもボランティアに参加させる」などユニークなものも含め、たくさんのアイデアが生まれました。

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引き続き鍵屋先生がコーディネーターを勤めたパネルディスカッションでは、5名のパネリストが参加し、活動をスタートさせ継続させていくためのポイントや、人や組織の“つながり”を生むための工夫などについて、活発な意見が交わされました。
ボランティアリーダーには「十字架を背負う覚悟がいる」「プロフェッショナルなスキルがあってこそ」、ボランティアコーディネーターには「普段から、あえて知らない場へ行くようにする」「最初にノーは言わない」「強い関係よりも柔らかくて信頼できる関係づくり」「政府、自治体が信用と場を確保する」ことが大切などと議論が展開した。会場からもたくさんの質問をいただきました。普段から多様なつながりを育むこと、事前に災害が起きた際の協力体制などについて話し合うことなどの重要性を再確認し、パネルディスカッションは一旦終了し、議論はその後の交流会まで続きました。

<パネルディスカッション>
コーディネーター:鍵屋 一氏(跡見学園女子大学 教授)
パネリスト:
 GAKU-MC氏(ミュージシャン(ラッパー))
 古賀 誠子氏(ふくおかNPOセンター代表)
 桜井 正成氏(立命館大学政策科学部 教授)
 前原 土武氏(災害NPO結代表)
 後藤 隆昭氏(内閣府防災担当企画官)

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イベントのあとに、登壇者や参加者から、ボランティアなどで地域防災に取り組んでいる方へのメッセージをいただきました。

室崎 益輝氏からのコメント

みんなの考え、行動、活動を情報共有していくことが大事です。
本日の「つどい」や「TEAM防災ジャパン」などを始めとしたさまざまな機会を通して、
皆さんの「動き」の情報共有を進めていきましょう。

鍵屋 一氏からのコメント

ワークショップでは本当に沢山のアイデアが出されました。
こうしたものを「TEAM防災ジャパン」でも共有し、みんなで取組をすすめていきしょう。

桜井 正成氏からのコメント

災害ボランティアの多様な連携を進めていくためには、ボランティア団体だけで活動するのではなく、行政や民間企業との連携をより強めていくことが必要だと思います。

前原 土武氏からのコメント

災害ボランティアをコーディネートする人が熊本地震や九州北部豪雨で不足していたので、コーディネートできる人材を増やすことが必要だと思います。

参加者からのコメント

ボランティアに参加したくても、どこに行けばよいのか分からない人が多いので、ボランティアの受け皿を増やすことや、よりPRを促進することも必要だと思います。

参加者からのコメント

様々なボランティア団体を繋いでくれる団体や、ボランティアが一同に集まれる機会が今よりも増えるとボランティアの輪は広がっていくと思います。

参加者からのコメント

今後は学生などの若い世代の力が必要になってくるので、このような場に学生ボランティア団体なども多く参加できるようなると、多世代の連携が強まり、強固なボランティアのつながりができると思います。

参加者からのコメント

インターネットやSNSなどを使って、ボランティアネットワークを広げていくことが、今の時代には必要だと思います。

参加者からのコメント

どういう団体がどのような防災活動やボランティア活動を行っているなどのデータベースがあると、被災者などは適材適所で支援を求めることが出来ると思います。

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