まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

防災関連ニュース

記事が削除される等の理由で、リンク切れとなる場合があります。ご了承下さい。

【地域防災】命守った“避難ルール” 8家族、声掛け合い冷静に 土石流発生の熊本県芦北町海浦・滝の上集落

2020年8月7日

7月の豪雨で大規模な土石流が発生した熊本県芦北町海浦の滝の上集落。急傾斜地に8家族約20人が暮らす小さな集落では、危険を察知した住民が互いに声を掛け合って避難し、駆け付けた消防隊員の誘導で集落を無事脱出した。4日早朝、大雨で集落の中を流れる幅わずか1.5メートルほどの小川があふれ、濁流が沿道を覆った。集落で最も高い所にある上野達也さん方の裏山が音を立てて崩れ始め、土砂や倒木が家屋に迫った。上野さん家族は、隣近所を一軒一軒回り声を掛けた。土砂に押し流されていく倉庫を横目に、沿道を下って集落を出ようとしたが、倒木が折り重なり、脱出を阻む。孤立状態に陥った8家族のうち、2家族4人には足の悪い者もいたが、幸い、比較的安全な場所だったためそれぞれの自宅で避難。残り6家族19人は、濁流や土砂を回避できそうな場所にある空き家など2軒の家に分かれて救助を待った。そこへ、倒木をかき分け、水俣芦北広域消防本部の楠原幸男通信指令室長が現れた。住民から借りたチェーンソーで倒木を切断し、人が通れる隙間をつくり、消防団員や町役場職員も協力し、住民全員を集落から脱出させた。集落の班長を務める上野治雄さんによると、過去の水害体験から、災害時に避難する家や空き家を住民同士で話し合い事前に決めていたという。「小さな集落で日頃の近所付き合いがあるからこそ、声を掛け合い、まとまって冷静に行動できた」と住民たちは口をそろえて話した。【8月6日 熊本日日新聞より】

  • 関連タグ: