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九州道、復旧に時間…二つの橋で数十カ所損傷/熊本

九州大大学院の梶田幸秀准教授(地震工学)の現地調査などで、熊本県益城町と熊本市東区にある九州自動車道の2つの橋で、橋桁と橋脚の間に取り付けられた「支承(ししょう)」と呼ばれる重要部品の大半が破損していることがわかった。問題の橋は、14日に震度7を観測した益城町の益城熊本空港インターチェンジと嘉島ジャンクションの間にある秋津川橋と木山川橋。支承は橋脚と橋桁のつなぎ目にある。車が通過する時の振動を和らげる役割があり、橋脚一つに4組付いている。梶田准教授が18日に調べたところ、大部分が本来ある場所からずれていたり、地面に落下したりしていた。梶田准教授は「支承は揺れの負担がかかる部分なので損傷しやすいのだろうが、思ったより数が多い。支承が機能しなければ車は橋を走れない。大規模な復旧工事が予想され、通行再開まで時間がかかるのではないか」と指摘する。西日本高速道路によると、支承などジョイント部分の損傷が確認された橋は両橋だけで、地震による損傷は想定していなかったという。同社九州支社防災対策室は「復旧工事のため橋桁を持ち上げるなど大がかりな作業になる。復旧時期は見通しが立たない」としている。【4月19日 毎日新聞より】
▼NEXCO西日本 4月14日及び16日 九州地方地震による通行止め・災害状況等について(第11報)
http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kyushu/h28/0418/