まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

下本英津子(しももと・えつこ)

下本英津子(しももと・えつこ)

日本福祉大学 非常勤講師、防災アドバイザー

出身地:岐阜県
最近の防災・減災活動:2017「自主防災組織の内発的発展に向けた課題と大学生の可能性. 美浜町北奥田地区・美浜緑苑地区を事例として」日本福祉大学全学教育センター『日本福祉大学全学教育センター紀要』5 pp.23-34
日本福祉大学ふくしコミュニティプログラム2018「大学生の防災力を高めるワークショップ

防災を取り組み始めたきっかけは?

大学院で、輪中の研究をしていたことがきっかけです。
輪中は、豊富すぎる水が時に災害となってしまう地域で生活していくための知恵を持ったコミュニティです。研究をとおして、人間と自然との関係や、コミュニティを守ろうとする姿勢など、地域防災の根幹にかかわる部分を学ぶことができました。
そうしたなかで地域防災の実践にも関心が生まれ、防災のコンサルタント・アドバイザーとしても活動するようになりました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

「地区防災計画を策定する」というのは、いくらガイドラインがあっても、ハードルが高いものです。
実際のところ、形式的な計画を整えるよりも、現実的に必要なものは何かを自分達で考えることの方が重要とも言えます。こうした形式と実状のギャップは、難しい問題です。ときには、地区防災活動を推奨する自治体職員と地域住民との関係が一方通行になってしまい、反発もおこります。それを乗り越えるために、たとえば愛知県美浜町の自主防災組織連絡協議会では、第三者という立場を活かして、地区のリーダー達が自地区にたりないものを考えるワークショップ実施したり、活動の活発な地区のやり方を紹介したりと様々なアプローチをとってきました。
自治体職員の方や地域の方と模索するなかで、目標に集中しようと全体の雰囲気が変わっていく様子を見ると、グッときます。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

防災活動の推進には知識や技術が欠かせませんが、一番大切なのは「災害がおこったときに自分は何を守りたいか」を自覚することだと思っています。そして、守りたいものを同じくする人と協力することを共助というのではないでしょうか。
防災に関する好事例はたくさんありますが、他地域の仕組みを形式的に取り入れても、なかなかうまくはいきません。
個々人の実感や動機にもとづいて、顔と顔の見える関係性のなかで「つながり」を作っていく過程が大切なのだと思います。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

研究やコンサルタントというと、どうしても俯瞰的にものごとを見てしまうところがあるように思います。ですが、防災が「自分の大切なものを守る」ことを出発点にすると考えるならば、腹を割って率直に話せる関係性でつながることが必要です。
その意味では、日頃お世話になっている地域の区長さんやボランティアの方、自治体の防災担当の職員さんなど、世代や立場や職業を越えて「身内・仲間」のように接してくださるみなさんとつながれたことを、本当に嬉しく思っています。
なかでも1人を紹介するなら、地域で防災の影のボスと呼ばれている原真理さんでしょうか。アクティブでありながら気配り上手、素敵な防災リーダーです。


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さまざまなコンテンツが盛りだくさんで、情報の宝庫のようなサイトです。
ただ、情報量が多いぶん、なかなか過去のデータをさかのぼって全部を把握しきれないのがもったいないところ。。ときどき、横断的なテーマでの座談会などを開催して、蓄積したデータをまとめて紹介していただけるとありがたいです!

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