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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

人見実男(ひとみ・じつお)

2018年6月27日

人見実男(ひとみ・じつお)

三重県四日市市消防本部 参事兼総務課長、消防監

生年月日:1963年9月4日
出身地:三重県菰野町
最近の防災・減災活動
・2004年 四日市市役所 防災対策課 阪神・淡路大震災を教訓とした地震防災対策を推進
・2010年 四日市市消防本部 消防司令長拝命 世界の被災地に消防職員を派遣する国際消防救助隊(IRT)や全国の被災地に出動する緊急消防援助隊三重県隊の中枢を担う
・2011年 東日本大震災では岩手県へ出向。被害状況等を視察
・2017年 四日市市消防本部 参事兼総務課長 消防監拝命

・防災に取り組み始めたきっかけは?

防災に真剣に取り組む契機となったのは、「阪神・淡路大震災の発生」です。当時は緊急消防隊という全国の消防隊が応援出動する制度がなく、消防隊として職員を派遣する際に大変苦労しました。震災後の検証が進む中で、震災時に消防隊によって救出された方の比率が低く、生命を救うためには地域防災の強化充実が必要不可欠であると認識したことが大きな原動力になりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

地域防災力を高めるために2005年から取り組んだ防災講座「四日市市防災大学」です。地域の代表や希望者を集めて防災に関する知識を普及啓発するもので、今では防災士の養成コースも兼ねており、女性対象やファミリー対象など4つのコースで年間130名程度の卒業生を輩出しています。最近では県内の他市町でも防災大学と銘打った同様の取り組みがスタートしており、奏功事例として防災大学が三重県内でスタンダード化してきました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

災害時における最大の力は「防災関係者同士のつながり」だと感じています。災害時に対応するために、官公庁はどうしても包括的な協定の締結に走りがちですが、実際に機能する保証はありません。災害の様態は一様ではなく、季節や発生場所などによって大きく変化します。住民の生活スタイルの変化も著しく、そうした変化に臨機応変に対応できる「つながり」の構築が急務であると感じています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

やはりこれからの時代は、IOT、AI、ビッグデータの時代だと感じています。防災に関するデータを一元管理し、災害の見える化ができる団体などと協同して、災害発生時に一人でも多くの生命を救うシステム創りができる方を募集しています(笑)!


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

消防職員の私が防災に取り組む一番の理由は「防災には無限の人の生命を救う可能性がある」ということです。TEAM防災ジャパンの活動に参加させていただき、防災に志を持ったたくさんの同志が全国に見えることを再認識することができました。全国の防災関係者のネットワークに軸を置く組織としてさらに発展すると共に、内閣府を中心とする「つながり」を大切にした全国的な取り組みを期待しています。