
2015年4月21日
今石佳太 (いまいしけいた)
芦屋市役所企画部市長室 室長
・地域防災にはまったきっかけは?
20年前の阪神・淡路大震災当時,消防職であった私は現場の最前線で活動する中で,数多くの助ける事の出来なかった命を目の当たりにしました。災害に強いまちを創りたいとの想いで市の防災対策に出向となり,なすべき事のあまりの多さに仕組みとしての災害対策を構築したいと思ったことです。
・地域防災に関わって,改めて感じたことは?
日常の中で防災を意識しながら生活する事は難しいのが現実であり,その中で如何に意識の高揚を継続できるようにするかが課題と考えています。これは,行政内部においても同様だと思っています。
・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会の課題は?
今後の災害発生確率などは最新の知見から明らかにされていますが,生活する市民にとっては現実的に理解できない側面もあると思うので,防災を如何に日常化するかが課題だと考えています。また,行政組織においては,災害時の本部運営にまだまだ課題があると思っています。
・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください
神戸大学・国際協力研究科(社会科学系教育研究府兼任)特命准教授の紅谷先生をご紹介いたします。以前「人と防災未来センター」の研究員をされておられた際には,様々な角度からご指導をいただきました。
・TEAM防災ジャパンへの想い,メッセージをお願いいたします。
20年前の阪神・淡路大震災の教訓や課題が,東日本大震災でも同様の課題として挙げられています。市民や行政においての取組はなされていますが,組織を離れた各分野での専門家によるオール・ジャパンでの初動対応チームという取組があってもよいのではと考えています。