まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

伊東 厚(いとう・あつし)

日本無線株式会社 関西支社 兼)研究所 新領域開発企画部 担当部長

生年月日:1963年2月15日
出身地:東京都大田区
最近の防災・減災活動:内閣府主催「平成29年度大規模地震時医療活動訓練」に、奈良先端科学技術大学院大学およびスカパーJSATの支援として参加。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

東京のゼロメートル地帯に生まれ育った私は、子供時代に経験した大雨や川(近くの多摩川)の決壊や地震等を通じて、自然災害はとても怖いものだとの認識がありました。私の勤める日本無線は、Jアラート情報を伝える防災無線システムや衛星通信、気象レーダ、河川監視、海洋監視等々の防災にかかわる社会インフラを担当している会社ですので、常に防災について意識して取り組んでいます。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

災害時(有事)のコミュニケーションでは「ラストワンマイル」と呼ばれる、一人一人につながる最後の一歩の通信回線構築が肝となります。この状況を再現検証するため、大勢の人が一カ所に集中して携帯電話がつながり難い避難地のような状況下(長岡花火大会)にて、仮設の無線回線や衛星通信を使ったラストワンマイルを構築する試験を大学や関連会社との連携で行えたことはとても有益でした。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

「つながり」は課題であると同時に希望ですので、つなぎ役の一人として活動させて頂いています。日本無線が保有する無線技術、センサー技術、情報処理技術なども、つながってこそ相乗効果を発揮できるシステムになりますし、高度な利用については大学との共同研究や産学官連携での実証試験などのステップも大切であり、その上で現場のニーズにマッチしていることが必要です。立場や役割やスキルの異なるもの(者、物)による防災活動には、それぞれの想いをスマートに整合するつなぎ役が必要だと思っています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

上記のラストワンマイルに関しては奈良先端科学技術大学院大学の辻井高浩先生の研究をサポートさせて頂いており、長岡花火大会での試験においては地元(新潟県長岡市)に拠点を持つ株式会社イートラストの齋木正人さんをはじめとする多くの方々に支援頂きました。今後は、災害時対応のDMATや日常の見守りを担う医大・医療機関などとの連携を通じて一人一人の役に立てる繋がりが得られることを希望しています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

人は安心して暮らせる心の拠りどころを望んでいるとすると、人を守るためとは言え、防災システムや防災活動が人の暮らしの中でストレスとなってしまっては本末転倒です。自然災害に対処しつつ、抗争による災害も予想されますが、人と人とが尊重しつつ助け合い幸せになれるつながりの模範となるサイトであって欲しいと期待します。