まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

佐伯 潤(さえき・じゅん)

株式会社五七 代表取締役

生年月日:1978年4月23日
出身地:東京都
最近の防災・減災活動:災害関連死低減のための民間企業による会議体組織「防災衛生会議」の立ち上げプロデュース、災害関連死低減に資する自助のための災害備蓄用品「防災衛生パーソナルキット」の開発 など。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

東日本大震災がきっかけです。もともと仕事の領域で山に入ったりしていたので、最低限の応急手当のキットなどは常備していましたが、徒歩帰宅している途上に足を怪我して座り込んでいる方などの応急手当をお手伝いし、災害に対する脆弱性を問題として感じました。その後、様々な方との御縁を通して自身のスキルであるプロジェクトプロデュースで防災活動を推進しています。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

災害関連死を低減させるために、民間企業ネットワーク「防災衛生会議」を2017年9月に起草し、様々な方々のご支援を頂き、半年後の2018年2月1日には「防災衛生パーソナルキット」の上梓が実現しました。災害はいま、あるいは、明日、突然襲い掛かってくるかもしれません。壮大なマスタープランも大切ですが、「できることから着手する」というコンセプトをベースに、常に最大限の活動をしよう、という考え方の共有が、プロジェクトの推進の後押しになったと感じています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

私たちの防災活動のコンセプトは①平時に機能しないものは、有事では使えない②できることから着手する(机上論で終始しない)③まずは自分自身の安全を確保する、という3点です。「つながり」の中でこれらのコンセプトの共有が容易だとその後の活動も円滑ですし、そうでないと、なかなか自分事に落とし込み、具体的な活動に昇華させていくことが困難である印象を受けています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

現在、首都直下地震や南海トラフ地震、あるいは、年々回数や規模が大きくなっている台風などの水害による都市部での災害について、超急性期、急性期における情報収集に資する民間企業の取り組みについて検討を進めています。その文脈で、通信系、IoT、ITC系の企業との繋がりが強くなるといいなぁ、と思っています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

災害が起これば消防や自衛隊が助けてくれると、公助に意識が依存している方はまだまだ多くいらっしゃると思います。消防や自衛隊の災害対応は絶大です。しかし、被災地の消防署、駐屯地、基地もまた被災者となることを前提に、もっと自助を考える機会を増やし、自分事にできるアクションを推進して頂ければ幸いです。