まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

保田真理(やすだ・まり)

保田真理(やすだ・まり)

東北大学災害科学国際研究所

生年月日:1956年4月2日
出身地:兵庫県
最近の防災・減災活動:減災ポケット「結」プロジェクト 減災意識啓発活動で出前授業を行なっています。2018年度は40校を国内と海外で回りました。今年で5年目になりますが、訪問した学校は189校、約18,000人の児童と触れ合ってきました。学習コミュニケーションツールとして減災ポケットYUIを考案、グループワークツールとして防災・減災スタンプラリーを考案し、出前授業で使っています。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

現所属の前身機関である東北大学工学研究科付属災害制御研究センターに研究支援員として勤務するようになり、学外に出て防災市民講座を運営するようになりましたが、徐々に同じ参加者になり、地域防災に携わる人の固定化を憂慮していたところに、東日本大震災が起こってしまいました。沿岸部の調査隊に加わり被災地を回る中で、我が子を亡くした親御さんの悲しみに触れ、若い世代にも減災する意識を啓発することが必要だと痛感したのです。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

広く減災意識を啓発するためには、県や市の教育委員会から我々のプロジェクトを紹介してもらおうとしましたが、教育委員会と連携できるまでに半年以上かかりました。授業のプログラムも児童の反応や現場の教師の皆さんにご意見を伺いながら形を整えてきましたが、「知る、考える、判断する、行動する」という一連の行動と対応する授業を展開できるようになり、教材は可視化することにより短時間でも児童が理解できる形にすることができました。片道3時間以上かかる学校に行くこともあるのですが、児童とのふれ合いが活力になります。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

児童の減災意識啓発と合わせて、児童の家庭の防災力の向上を目指しています。一人の児童から両親、祖父母、兄弟へ減災意識が広がるように、児童と家族のコミニュケーションツールとして、出前授業に参加児童には配布していますが、約1ヶ月後のアンケートでは、全体の93%の児童が家族と減災対策を話し合っていました。まずは家族の繋がりを大切にして、次にステップとして地域とつながっていって欲しいと思っています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

日本各地の児童と世界各地の児童との繋がりは私の財産となっていますが、このプロジェクトには多くの研究者の連携があります。元は津波工学がベースになっていますが工学研究者だけではなく、地学や気象学などの理学研究者、歴史から災害を研究する歴史学者、コミュニケーションと情報を研究する心理学者、脳科学研究者、災害医学研究者と幅広い共同研究者とつながることができたことで、減災の減災ポケット「結」プロジェクトが出来上がりました。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災減災に取り組んでいる人や組織はたくさんあると思いますが、活動内容など、共有されていない情報がたくさんあると思います。コラボレーションすることによって、もっと効果的な防災減災の取り組みが生まれると思います。TEAM防災ジャパンサイトが新しい連携を生み出してくれるサイトになってくれることを期待しています。

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