まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

入門真生

2017年6月7日

入門真生 (いりかどまさお)

北九州市消防局 門司消防署警防課 消防司令補(主査)

主な活動地域:

福岡県 北九州市

生年月日:1984年10月30日
出身地:福岡県北九州市小倉北区
最近の防災・減災活動:
平成19年4月 北九州市消防局入局
平成26年4月~平成28年3月 北九州市危機管理室にて、
主に、地域防災計画、業務継続計画、国土強靭化地域計画、
みんなde Bousaiまちづくり推進事業(地区防災計画の策定)を担当

・防災に取り組み始めたきっかけは?

東日本大震災への緊急消防援助隊の出動において自然災害の猛威を痛感しました。この経験から、小学生の頃から応急手当の学習を通じて、命を守ること・助けることを学ぶ北九州市消防局のオリジナル事業である「スクール救命士」事業の開始を担当しました。平成26~28年度では、北九州市危機管理室において、これまでにも増して深く防災に関わることになりました。「釜石の奇跡」で有名な、北九州市の防災アドバイザーでもある東京大学片田敏孝教授のお話をうかがい、命を守る防災、地域住民による共助の防災、人間の心まで迫る“共感”による防災について取組むようになりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

北九州市では、地域住民が主体的に防災に取組む「みんなde Bousaiまちづくり推進事業」において、モデル実施から事業開始までを担当しました。この事業は、住民の共通テーマである「防災」について、共助による「災害にも強いまちづくり」に取組むもので、地域住民による「地区Bousai会議」を開催し、防災訓練の実施や地区防災計画の策定を行います。地区Bousai会議では、地域住民でも行政職員でもない、第3者がファシリテーターを務めます。ファシリテーターとともに、地域住民の皆さんと膝を突き合わせて議論を重ねました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

地域の中には、様々な組織・団体があります。それぞれの特徴を活かしあい、また補い合い支えあうことが大切だと思います。「自然災害」については、住民誰しもの共通の敵であり、一致団結するためのテーマには有用です。また、災害時には誰しも心細いもので、防災への取組みをきっかけとして、近所での繋がりが必要であることを改めて認識しました。人の繋がりが希薄化している現代において、防災はまさにコミュニティへの取組みだと思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

「みんなde Bousaiまちづくり推進事業」に取組むなかで、避難情報の連絡網を確認していく中で避難訓練の参加者が倍増した地域、防災に熱心に取組む中で町内会の加入者が増加した地域、地域の福祉施設が町内会へ加入し緊急避難場所として住民を受入れることを取り決めた地域なども出てきました。また、本事業の進行役となるファシリテーターとして地域活動を実施しているNPOの方や、北九州市立大学をはじめとした大学生など、それぞれの特徴や強みを活かして協働することはとても有用でした。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災は地域を愛することだと思います。私たちが愛するこの日本は、その立地や地形から災害大国とも言われています。日本人の“お作法”として災害と向き合う、防災に取組むことが大切だと思います。このサイトを通じて全国でそうした機運が増し、この国に防災が文化として根付くことを願っています。