まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

八木 茂(やぎ・しげる)

東京都文京区危機管理室長

生年:1960年
出身地:愛知県名古屋市

・防災に取り組み始めたきっかけは?

防災課長として配属され、職務となったことがきっかけです。防災行政は、発災を契機として、「日常」が「非日常」に入れ替わる場合の対応を事前に考えるという意味で、奥の深い、エンドレスな仕事内容だと思っています。個人としては、自分や家族が被災しては職責を果たせないので、自助を心がけており、自宅に簡易トイレを備蓄したり、感震ブレーカーを取り付けたりしています。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

避難所開設キット(行動手順書や各種掲示物収納した箱)を導入したいと思い、いろいろと話をしていたら、区内NPOの音頭で、TEAM防災ジャパンのアドバイザーでもある跡見学園女子大学・鍵屋一教授、日本女子大学・平田京子教授、東京大学大学院・廣井悠准教授をはじめ、区外のNPOの方々とも繋がり、手弁当にもかかわらず、多彩なご意見やアイディアを頂きました。それを基に、防災課でも検討を重ね、ある避難所運営協議会に試験導入の可否を相談した結果、快諾を得られ、3月4日に訓練を終えたところです。新たな課題も発見されましたが、改良を重ね、30年度には全33箇所の避難所に順次導入ができそうです。この場をお借りして御礼申し上げます。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

区は、災害時の相互支援のために、様々な協定を他自治体や企業・大学等と締結していますが、必ずしも全ての締結先と顔の見える関係が構築されていない状況にあります。応援をお願いする場合も、予め相手の状況が分かっていれば、円滑に進めることができるはずなので、せっかくの協定を活かすためにも、協定内容の精査はもちろん、部署、担当者を明らかにするほか、相手方と面談・対話ができるように働きかけ始めています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

繋がれるといいなと思っているのは、㈱MIRAIRO(ミライロ)の垣内俊哉社長です。テレビでも紹介されていましたが、車椅子の経営者です。ご自身が障害者でもあり、障害者と多く接する方から、災害時のことをどう捕らえているか、お聞きしたいです。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

アイディアは、人と人が向かい合うところから生まれたり、触発されて化学変化を起こしたりすると思っています。そのような場の提供を今後とも続けてくださるよう期待します。既にどなたか書かれていましたが、リレー寄稿の検索(テーマ、所属、検索ワードなどでの)機能の強化をしていただけると「つながり」も探しやすくなり、有難いです。よろしくお願いします。