まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

出尾宏二(でお・こうじ)

出尾宏二(でお・こうじ)

一般社団法人そらの郷(JR四国出向)

生年月日:1959年6月28日
出身地:徳島県小松島市 

・防災に取り組み始めたきっかけは?

長年、安全の確保が最大の使命である鉄道会社に勤め、自宅を超高層マンションに引っ越し、管理組合でマンション特有の課題に直面し、訓練の必要性を痛感し企画実施してきました。現在は、徳島県西部の山間部への観光誘致を仕事としていますが、教育旅行生の農家民泊で受入れや、会話の難しい外国人への防災対策の必要性を痛感しています。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

教育旅行の体験ひとつとして吉野川ラフティングの際、スタートの高知県側の天候とは真逆に、ゴール地点の徳島県側で局地的な大雨で大雨警報が発表されたことがあります。危険性は高くなかったのですが、気象警報下エリアでの川下りとなり、その状況を流域の住民が「無謀な川下り」として警察へ通報し、騒ぎとなったことがあります。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

秘境と呼ばれる山奥の集落の農家に宿泊体験する教育旅行は、「山の暮らし」の体験です。災害時はもちろん、平素から集落の住民は相互扶助の精神があり、水源地の管理など共同活動が多く、集落内の状態を細かく把握しているため、危険が迫った時の情報伝達やレスキューの優先度などが適切に処置できる日常的なコミュニティの大切さをアクティブラーニングとして活用しています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

年間3万人近い外国人宿泊者や、数百人規模で滞在する地理不案内な教育旅行生への防災情報の伝達や避難誘導、避難先での外国語対応などをサポートする国際ボランティア組織や、高齢者が多い農家民宿の方々との防災情報のネットワークを充実したいと考えています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

「にし阿波」と呼ばれる地域は、急峻な山の斜面に伝統的な傾斜地農法を続ける地域ですが、野菜の「干し物」が、保存食にもなる災害に強い農業文化があります。厳しい自然と対峙する暮らしは、危険個所を知らせる妖怪伝承や、安全な斜面に集落を形成するなど自然との向き合い方に現代人が忘れている自然との付き合い方があり、その暮らしの知恵を記録し、次世代に継承したいと思っています。