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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

吉川肇子

2015年8月12日

吉川肇子 (きっかわとしこ)

慶應義塾大学商学部 教授

主な活動地域:

東京都 全域

出身地:島根県
主要著書:
 1.健康リスク・コミュニケーションの手引き 2009 ナカニシヤ出版(編著)
 2.クロスロード・ネクスト-続:ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション
   2009 ナカニシヤ出版(共著)
 3.危機管理マニュアルーどう伝えあうクライシスコミュニケーション
   2009 イマジン出版(共著)
 4.リスクの社会心理学 2012 有斐閣(分担執筆)
 5.リスク・コミュニケーション・トレーニング 2012 ナカニシヤ出版(編著)
 6.大学生のリスク・マネジメント 2013 ナカニシヤ出版(編著)
 7.スケープゴーティング 2014 有斐閣(分担執筆)

・地域防災にはまったきっかけは?

2003年に文部科学省の研究プロジェクトで、ゲーム型の教材を開発したのがきっかけです。「クロスロード」という机上訓練を共同で開発しました。優れた防災教材や教育法は既にたくさんありましたが、能動的に考える教材はまだまだ少ないと当時考えました。ゲームは、それを可能にする良い手法だと考えています。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

自分で考えること、また自分で決めること。ゲームに限らず、それを可能にする教材を提供することが、私ができることの1つと考えています。また、これまでいくつかの教材を提供してきて、これらを活用して下さっている多くの方々の熱意に感じ入るものがあります。これは外からは見えにくいですが、大事な点だと思います。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

「共助」、あるいはチームであること、は確かに大事なのですが、協力することがあまりに強調されすぎているような懸念も感じています。少数意見や異なる立場の人の意見を時間かけてきちんと聞く仕組みがあってこその減災だと思います。クロスロードの中に少数意見が特別なポイントを得るルールが含まれているは、私たち制作者がこのことの重要性を伝えたいためでもあります。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

呉市社会福祉協議会の近藤吉輝さんを推薦します。近藤さんは、呉市の地域防災活動の中心的な人物のおひとりです。
現高知県まんが・コンテンツ課の小溝智子さんは、心の師匠として尊敬しています。クロスロードを公表したその日に高知県で100部購入すると申し出てくださったことが、普及の契機になりました。「あそぼうさい」(遊ぶ+防災)や「ソナエーター」(日常的に備えをしている人)など、新しいコンセプトを創造、構想し、それを実現する実行力には敬服するばかりです。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。

それぞれの人が、防災について自分で考えるための支援を、私の専門の研究を通して、続けていきたいと考えています。