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運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

吉澤源太郎(よしざわ・げんたろう)

吉澤源太郎(よしざわ・げんたろう)

大阪市水道局

出身地:大阪府
最近の防災・減災活動:【講師】 令和アカデミー講座(大阪市水道局企業内大学)『防災学講座』/統計情報セミナー(平成30年度)『防災・リスクマネジメントと統計情報』/日本水道協会『水道施設耐震技術研修会』 他
【講演】 災害コミュニケーションシンポジウム(情報処理学会主催:2019.12.26)/水道管路地震防災講演会(災害科学研究所主催:2018.11.30) 他
【研究】 地域医療と水道事業のBCP連携に関する研究(2019.2~) 他

防災を取り組み始めたきっかけは?

大学卒業後、大阪市に入庁し、ほぼ一貫して水道事業の防災・減災に何らかの形で関わる業務に従事してまいりましたが、特に意識を強めたのは、東日本大震災発生3週目より岩手県に入って応急給水計画業務に携わってからです。被災者の方々の過酷な避難所生活を今でも鮮明に覚えています。
その後、京都大学防災研究所で研究を進め、2016年に博士論文『災害時の断水被害軽減に向けた水需要マネジメントに関する研究』をまとめました。この間、多くの防災・減災に関わる専門家とつながりを持つことができ、今でも様々な局面で連携させていただいています。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

十数年前の事になりますが、大阪市には日本有数規模の浄水場が複数あり、それらを更新・耐震化する事業が本格化しました。
私はその全体設計を任されたのですが、検討を進めるうちに、厳しい予算制約があるなかで十分な耐震化は可能なのか、液状化対策をどうすべきかなど、あれこれ課題が山積していきました。試行錯誤の末、水道分野では稀有な「免震」の思想を取り入れた新しい性能設計手法を構築することができ、何とか諸課題はクリアできたのですが、その直後に東日本大震災が発生し、多くの浄水場が被害を受けるなかで、この設計手法が全国的に注目されることとなりました。幸い、今では多くの水道事業体で本設計手法を適用いただいています。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

近年の自然災害や目下のコロナ禍をみても明らかなとおり、災害は必ずと言っていいほど事前の想定とは異なる状況で発生しています。そのため災害対応時における行政の意思決定は非常に難しくなり、ひとつの判断ミスも許されない緊張状態が続いています。
一方、防災・減災の分野では実に幅広い学問領域で大勢の専門家がいらっしゃいます。この点は京都大学防災研究所で研究活動に従事していた時に最も驚かされたことです。豊かな見識を持つ専門家と行政が、平時はもとより有事の際も緊密に繋がることで、専門外・想定外のリスクにも、行政が最良の意思決定ができるよう支援いただく仕組みが充実すればいいなと感じます。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

今、私が防災・減災に関する様々な活動にお声掛けいただけるのは、博士論文に係る研究を通じて繋がった方々の御厚意に他なりません。このようなチャンスを与えてくださった、京都大学防災研究所の総合防災研究グループは、私にとって特別な存在です。当グループには社会工学系の多彩な専門家・学生が多数在籍しています。今後とも繋がっていれるといいなと思う次第です。
また、リレー寄稿に招待する個人としては、当グループの先頭に立つ方々で、博士論文の作成をご指導いただいた 畑山満則教授・総合防災研究グループ長、多々納裕一教授・世界防災研究所連合事務局長のお二方をご紹介したいと思います。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

本サイトの現行の運用スタイルは「プル型」になっているものと拝察しますが、いま急速に普及しているオンライン技術を駆使して、例えばリレー寄稿者同士がオンライン上で公開の意見交換会を催したり、オンライン講座を開設するなど、「プッシュ型」の運用ができれば、本サイトの認知度や有用性がさらにグッと高まるのではないでしょうか。本サイトが防災・減災のナレッジマネジメントのプラットホームとなることを期待しています。

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