まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

土井佳彦(どい・よしひこ)

2020年10月28日

土井佳彦(どい・よしひこ)

NPO法人多文化共生リソースセンター東海・代表理事
NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会・代表理事

生年月日:1979年7月6日
出身地:広島県広島市
最近の防災・減災活動:2011年 自治体国際化協会「多文化共生マネージャー奮闘記~東北地方太平洋沖地震多言語支援センターの活動を通じて~」『自治体国際化フォーラム』2011.8月号,pp.19-20
2011年 「多言語支援センターによる災害時外国人支援~情報提供と相談対応を中心に~」駒井洋編 移民・ディアスポラ研究会『移民ディアスポラ研究2』第8章
2013年 「多文化共生社会」における災害時外国人支援を考える―東海・東南海地震に備えて―」『人間関係研究』第12号 pp.21-30
2011年 「東北地方太平洋沖地震多言語支援センター支援活動報告書」・2016年 「熊本災害多言語支援センター支援活動報告書」NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会

防災を取り組み始めたきっかけは?

2011年3月11日に起きた東日本大震災で、私が理事を務めるNPO法人多文化共生マネージャー全国協議会が、滋賀県内に発災当日の夜7時に「東北地方太平洋沖地震多言語支援センター」を設置しました。被災外国人等へ13言語での翻訳情報提供と、5言語での通訳付電話相談等を開始しました。
私も翌日から活動に参加し、数日後にはセンター長を任され、それから50日間にわたってこのセンターの運営を行いました。それまで防災訓練等に参加するだけで、被災者支援に関わったことのない私にとって、とても大きなチャレンジでした。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

支援センターを閉じたあと、とある外国人からこんなメールをいただきました。
「多言語支援センターの活動のおかげで安心感を覚えました。私たちは見捨てられていない、正確な情報が届けられるという安心感が本当に大きな支えになりました。そして、今後、マイノリティーである外国人はどこに、だれを頼りにできるかも知ることができました。あなたたちは何も無駄にせず、一人ひとりの反応を把握され、人を大切にされていることを感じました。50日間の活動、お疲れさまでした。そして、心よりありがとうございました。」
私はこの言葉を一生忘れず、大切にしたいと思っています。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

日本には現在約300万人の外国人が暮らしており、年間数千万人を超える訪日観光客とともに、増加の一途を辿っています。
一口に「外国人」と言っても、出身も言語も文化もさまざまです。その中には、妊娠している外国人女性や障害をもった外国人、高齢で認知症傾向のある外国人など、さまざまな方がいます。そうした二重三重に困難を抱える方をサポートするには、女性支援、障害者支援、高齢者支援など、各専門分野の方々との連携が不可欠です。
「日本人か外国人か」といった人で区別するのではなく、「どんな困難を抱えているのか」といった課題に焦点を当て、国籍を問わずサポートしていくことが重要だと思います。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

日本に暮らす外国人の半分以上は「労働者」です。外国人を雇用している企業の方、同僚に外国人のいる職場の方と繋がって、職場や外国人従業員の防災力アップにご協力できればと思っています。
また、自分たちの専門性やサービスを外国人にも提供したいと考える支援団体さんからのご提案も大歓迎です!


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

オンラインでのリレー寄稿というおもしろい企画に参加させていただきありがとうございます!これを一つのきっかけに、リアルな場でつながる機会を設けていただけると嬉しいです。
このサイトを通じて、防災や災害時の外国人支援や、外国人と一緒に防災に取り組んでいきたいという方からのご連絡をお待ちしています!!