まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

土肥英生

2018年1月17日

土肥英生 (どいひでお)

(認定NPO)日本都市計画家協会理事・事務局長
(NPO)燃えない壊れないまち・すみだ支援隊理事
(一財)都市防災研究所 主任研究員

主な活動地域:

東京都 墨田区

・防災に取り組み始めたきっかけは?

平成16年に、墨田区新防災対策の検討に関わったことがきっかけで、木造密集市街地の防災まちづくりに携わることになりました。それまで多摩地域で市民のまちづくり活動に携わっていたことから、日常生活・まちづくり活動の中で、発災時に備える減災対策をどう進めるかという観点から、東京都墨田区や葛飾区、大阪市などで大学の研究機関、町内会、企業、NPOなどと連携した防災まちづくりに取り組んでいます。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

墨田区北部木造密集市街地の不燃化に加えて、難燃化を図るという観点から空家をモデル的に防火・耐震化改修し、そこを地域に福祉・交流の場として、また、防災まちづくり活動推進の場として活用するプロジェクトに平成23年度から取り組み、平成25年4月にふじのきさん家(曳舟寄り合い処:住所墨田区東向島2-4-3)を開設しました。
運営主体として、『(NPO)すみだ燃えない壊れないまちづくり支援隊(理事長:小出治) 』(以下、「すみだ支援隊」)が立ち上がり、60代から70代の女性の方を中心に10名ほどで運営(火~土、午前10時~午後5時)を行っています。和洋女子大学柳沢幸江先生監修のふじのきランチ(水、金)、コミュニティキッチン(月1回)、むこうじま高齢者みまもり相談室の協力による見守りDAY(月1回)など、多世代が寄り合う活動を実施しています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

■平常時の福祉・生活機能に根差した防災活動の展開
平成29年10月28日に防災公園に指定されている白髭東地区への避難訓練も兼ねて東向島地域の住民の参加する防災遠足が実施されました。『巣づくり』を中心に『むこうじま高齢者総合支援センター』など、様々な団体の協力を得て実施された防災遠足の結果、東向島地域の高齢者が、遠距離の避難場所まで避難するため体力を維持・強化することが必要と感じ、平常時の福祉・生活機能に根差した防災活動を進めることが必要です。

■「多世代の交流」と「異人の受け入れ」を支える『場への共感・理解』づくり
高齢化の進む自主防災組織に新たな人材を受け入れ、協力関係を作り、防災活動を進め、世代を超えた防災活動を進めるため、防災活動「つながり」を支えるコーディネータ的人材、事務的作業を担う人材、職能を活かしボランティアする人材など、様々な役割に基づく、柔軟な協力関係づくりが必要とされます。特に、ボランタリーな意志に支えられる防災活動においては、自然に「多世代の交流」と「異人の受け入れ」を支える交流・会話をおこなうことのできる『場への共感・理解』を育て、見える化することが課題だと思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

■すみだの巣づくりプロジェクト 石井亮介
 芝浦工業大学の学生による、防災まちづくり活動支援グループ
■むこうじま高齢者みまもり相談室/むこうじま高齢者支援総合センター
 墨田区向島・京島地域で高齢者介護支援、介護予防活動を実施
■一寺言問を防災のまちにする会 
 隣接地域で30年以上にわたった防災まちづくり活動を実施
■墨田区耐震化推進協議会
 建築関係者等により、墨田区内の木造建築物耐震化改修を支援・促進


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

■日常時から発災時の緊急対応活動につなげるための情報共有プラットホームづくり
TEAM防災ジャパンサイトにアップされた実践例の共通要素を整理し、テーマを設定し、オフラインで、日常時から発災時の緊急対応活動につなげるための知恵やノウハウを交換する、情報共有プラットホームづくりを進めてはどうかと思います。