まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

坂東淳(ばんどう・まこと)

2020年6月8日

坂東淳(ばんどう・まこと)

徳島県危機管理環境部 副部長(徳島大学 客員准教授)

生年月日:1965年6月20日
出身地:徳島県
最近の防災・減災活動:徳島県危機管理環境部において、防災・減災から復興、感染症や国民保護など危機管理に関する業務に関わる
全国的な支援が必要な広域災害発生時には、総務省が運用する「災害マネジメント総括支援員」として、県外の被災自治体支援に従事
行政施策に学術研究の成果を活かすため研究活動にも取り組み、施策として実装できたものは、日本災害医学会、日本災害情報学会、日本災害復興学会等で発表し、意見を頂戴しながら改善に努めている

防災を取り組み始めたきっかけは?

県庁職員として医療行政に従事していた、平成16年(2004年)に、徳島県内で台風による大規模な土砂災害があった際に、十分な対応ができず悔しい思いをしたのがきっかけです。
この年は、日本に台風が10個も上陸したほか、10月に発生した中越地震では、被災地となった長岡市に、医療救護班を派遣するなど、防災について深く考えさせられる出来事が多い一年となりました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

災害時の情報共有は現在でも大きな課題ですが、その解決に向けた挑戦として、平成22年(2010年)に、県民向け安否確認サービス「すだちくんメール」を立ち上げたことが印象に残っています。大手IT企業の方との全国初となるコラボレーションを通じ、とても多くのことを学ばせていただきました。
一方で、スマートフォンやクラウドサービスの本格的な普及前でしたので、皆さんに分かりやすいサービスとするための苦労も絶えませんでした。このサービスは、その後、徳島県の災害情報基盤となる「災害時情報共有システム」へと発展し、現在は、行政に加え、多くの企業や団体の方々との情報連携を実現した第三世代のシステムへと発展しています。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

災害は一旦発生すると、関心の有無にかかわらず、地域全体に降りかかってきますので、月並みですが、地域の中での「つながり」が特に大切だと思っています。ただ、「防災」を切り口とすると、温度差がハッキリと出てしまいますので、防災はできるだけ「隠し味」として、多様な絆を切り口に繋がっていくことが大切だと考えています。
また、南海トラフ地震のような巨大災害の場合は、地域だけでなく、様々な分野(クラスター)における広域連携が必要です。官民連携の取り組みを更に進め、被災地域を分野横断的に支援できる、クラスターミーティングの様な支援の枠組みづくりを目指したいと思います。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

以前、防災をテーマにしたポッドキャストを企画・制作していたおかげで、多くの分野の方々にインタビューする機会をいただき、縦割りになりがちな行政の中で、多くの方々と繋がることができました。防災に携わる幅広い方々との繋がりは、今、私の貴重な財産となっています。
中でも、DMAT事務局の近藤久禎さんとは、私が国へ情報システム改善の提言に伺って以来、十数年にわたり、災害医療と防災分野との連携について意見交換しています。常に進化し続けるパワフルなドクターです。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

最近は、災害が激甚化するだけでなく頻発しており、多くの分野で全国規模の支援体制が整備されつつあります。災害に携わる多くの分野の方々との交流の窓口として、このサイトがこれからさらに発展していただければ、と思います。