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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

小松幸夫

2015年7月15日

小松幸夫 (こまつゆきお)

一般財団法人消防科学総合センター 主任研究員

主な活動地域:

東京都 全域

生年月日:1972年5月4日
出身地:千葉県
最近の防災・減災活動:自治体や地域における災害対応や防災の調査・研究・研修業務を行っています。また、全国の都道府県・市町村に出向いて、職員向けもしくは住民向けの図上訓練をやっています。

・地域防災にはまったきっかけは?

私が勤務先に入所したのは、阪神・淡路大震災から約1年後のことでしたが、入所以来、自治体の防災担当者と話をする機会がたくさんありました。その中で、防災業務は役所内の他の業務とは少々異質であることを知りました。また、異質であるがゆえに、仕事内容を習熟するのに時間を要し、ようやくわかってきた頃に異動になるため、役所内では防災業務に精通した方が育ちづらいこともわかってきました。さらに、小さい自治体の防災担当者は、併任で他の業務の片手間で行う方がたくさんいるといったことも・・・。このように、仕事を通じて、防災担当者にとっての執務環境が十分整っていないことを知るようになりました。それを何とかしたいと思ったのが地域防災にはまったきっかけだと思っています。それ以降、彼らが何とか良い環境で仕事ができるようにと思い、防災担当者1人ではなかなか知りえない他自治体の災害教訓の情報を研修等で紹介したり、他自治体の防災担当者と顔見知りになる取組などを行っています。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

人と人とのつながりでしょうか。防災は1人だけでは出来ません。仲間が必要です。自主防災組織の活動が活発なところは、リーダーの方がしっかりしているのは勿論ですが、周りの方々とのつながりも大事にしているところがほとんどです。
また、小さい自治体では、上司を除けば実質1人で防災業務を行っている担当者もたくさんいます。そんな方にとっては、他自治体の防災担当者との関係が非常に重要になります。関係を築くことで、他自治体での取組を聞いて参考にすることができる、また防災業務の大変さを理解してもらえる、といった効果があろうかと思います。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

私は自治体の防災担当者の方々と話をする機会が多いので、その観点から考えたいと思います。役所内における防災業務は、他の部署から見ると、出来るだけ関わりたくない、と思われている方が多いように感じます。もちろん、そうでない方もいますが・・・。しかし、いざ大災害が起きたら、防災担当者だけでは到底対応できません。全庁体制で対応する必要があります。その中で、各部署で災害対応業務が発生します。避難所運営、物資調達・配給、医療救護活動、道路啓開、給水などなど。それらの活動を試行錯誤しながら対応するわけですが、やはり平常時から訓練を行っておく、またマニュアルを整備して確認しておくと、多少なりともスムーズに対応できるようになるでしょう。練習でできないことは本番でできることなどないですから。日頃の業務で忙しいとは思いますが、防災担当者以外の方々も、月に1時間、年に1日でも、訓練やマニュアル等の確認に時間を割いてもらえるようになればと思っています。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

元気仙沼市危機管理監の佐藤健一さんです。
東日本大震災当時は、気仙沼市危機管理課長として災害対応の最前線で対応されていた方です(退職時は危機管理監)。現在は、アジア航測気仙沼営業所の技師長をされており、我々が実施する研修で大変お世話になっています。
震災以前からずっと気仙沼市の防災に取り組んでいる方で、非常に防災に熱心な方です。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。

ネットワーク作りという点で、TEAM防災ジャパンの試みは非常に素晴らしいと思います。今後も継続して続けてほしいですし、私もできるだけ協力したいと思います。