まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

後藤隆昭(ごとう・たかあき)

内閣府防災担当 企画官(普及啓発・連携担当)

出身地:神奈川県

・防災に取り組み始めたきっかけは?

最初は防衛庁に出向して災害派遣の担当係長だった頃からですが、その後、内閣府防災にいたときに東日本大震災を経験して、すっかり防災の人間になりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

今回発表した「防災における行政のNPO・ボランティア等との連携・協働ガイドブック」です。これまで行政的な仕事をしていたので、災害ボランティアの世界は行政の行う支援と全く異なり新鮮でした。「ガイドブック」作成では最初はそこがよくわからずに苦労しました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

ガイドブックのキーワードは「三者連携」です。阪神・淡路大震災のボランティア元年が第1段階だとすると、中越地震のあった平成16年に災害ボランティアセンターが一般化したのが第2段階、東日本大震災以降、災害VC以外で活動するNPO・ボランティアとの連携が大きな課題になったのが第3段階。この「行政」「災害VC」「NPO」の三者連携の基本形が出来てきたのが熊本地震であり、NPOのまとめ役となったのがJVOADなどの中間支援組織です。今回はそういう連携の形を、平時の段階から各地域で、あるいは広域レベルで作っていきたいという思いからガイドブックとしてまとめました。この連携の形が完成した姿が、おそらく第4段階なんだろうと思います。「連携」と一言で言ってしまうと簡単なように思えますが、そこに至るまでには関係者の地道な努力の積み重ねがあったこともこの担当になってよくわかりました。国として出来ることは限られていますが、これをいかに側面から支えられるかが課題です。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

東日本大震災はSNSが試された初めての大規模災害でした。twitterの情報拡散力には功罪ありましたが、その中でも組織内外との通常のつながりとは異なるSNS経由のつながりが新たに出来はじめて、それが部分的には災害対応の仕事にもフィードバックされていくという、新しい時代の到来を予感させるものでした。2年前の熊本地震でも、現地対策本部に行っていたこともあって被災者、支援者とtwitterでつながり、被災地を多角的に見ることに効果を発揮し、情報チャネルとしての可能性が広がったように思えました。ボランティア連携担当になってからはfacebookに軸足を移しましたが、仕事とSNSのつながりの境界線が曖昧になり、ガイドブック作成に当たっては、ご指導いただいた検討会の皆様をはじめ、様々な仕事の機会を通じて知り合った防災ボランティア関係者ともつながりが出来つつあります。
連携は最後は人と人のつながりだという本質は昔も今も変わりませんが、ツールによってそれがいくらでも加速できる環境が整った今こそ、地域で連携の輪を広げてく良い機会なんだと思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

TEAM防災ジャパンも、連携を加速させるツールのひとつです。これからも皆様の役に立つサイトづくりを進めていきたいと思います。