まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

早田蛍(はやた・ほたる)

早田蛍(はやた・ほたる)

気象予報士、防災WEST(気象予報士活動有志会)、日本気象予報士会西部支部

出身地:熊本県
最近の防災・減災活動:〈受賞歴〉2019年日本気象予報士会石井賞、2020年福岡管区気象台長賞
〈講演会〉日本地すべり学会県民講演会、熊本県八代市立坂本中学校など
〈防災ワークショップ〉雲仙岳災害記念館がまだすドーム
〈SNS〉気象情報や防災情報を発信
八代ケーブルテレビ 防災番組[知ろう考えよう防災」担当(熊本県八代市)

防災を取り組み始めたきっかけは?

大雨が降ると一級河川があふれて道路が冠水、そして土砂災害が毎年のように起こる、私はそんな町で育ちました。
近年では人的被害はほぼありませんでしたが、子どもながらにいつか多くの人が亡くなるような大雨が降るだろうと感じていました。これがきっかけとなり気象予報士の資格を取り、このように災害の多い土地で命を守ることができるのか、勉強していつか地元で生かそう!そう思って活動していました。
その最中、令和2年7月豪雨で私の出身地、熊本県八代市坂本町は球磨川の氾濫によって壊滅的な被害を受け、私は何もすることができぬまま、子どもの時に感じていた危機感が現実のものとなりました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

うまくいかなかったことは、今回の豪雨で危険を感じていながら地域の人に広く伝えられなかったことです。
発災の2週間前に坂本町の中学校で、この地域の過去の災害や、大雨が降ってきたときの対応についてハザードマップを見ながら生徒たちと話し合いをする防災講座を行っていました。その時の様子を地域のケーブルテレビが撮影して、災害の直前まで町のテレビで放映されていたそうです。幸いにも、小学校・中学校の児童・生徒共に、自宅や車が流されてしまった子はいるものの、全員命は無事だったと学校の校長先生から伺いました。
また「あの講座があって、生徒たちが妹や弟、お年寄りを率先して避難させていたそうですよ」という話を伺ったり、保護者からは「災害の前の晩ケーブルテレビを見ていて「蛍先生がいよらすけん大雨の時は逃げんばんとばい」と話してた夜中に、今回の災害があった。慌てて逃げて命だけは無事だった」というお話を伺いました。この出来事や言葉は忘れることはないと思います。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

近年では毎年のように甚大な災害が毎年のように起こっており、少し前から皆さんの防災に対する意識が変わってきているのを感じています。ですが、防災教育の普及やクオリティは課題が山積みです。
以前小学校の避難訓練を監修したことがあります。それまでもその学校では、現場として防災対策に真摯に取り組まれていましたが、専門家の私たちから見ると、現場の知識だけでは安全面に限界があるのだと痛感しました。
「防災」は日々の生活とともにあるもので、家族や職場、地域のつながりと共に取り組んでいくべきことです。ただ、まだまだ日々の生活や教育から切り離されていると感じています。家族、学校、地域とつながりながら、子どものころから災害時に命を守ることについて、学び、考える環境を作るために活動を続けていきます。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

小学校の避難訓練の監修でお世話になった小学校の校長、武永春美先生です。
自身が熊本地震を経験したことを活かし、その後異動した学校で、児童・先生方はもちろん、保護者、地域を巻き込んで地域の防災教育・活動に取り組まれていました。私は専門家として児童と保護者向けに講座を担当させていただきましたが、先生のアグレッシブさと、どんどん人を巻き込んでいく姿を見ていて、大変勉強させていただきました。そこの小学校で行われていた防災教育は、全国的にも地域と連携した防災教育の見本になるだろうと感じています。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

今後も、全国の防災関係者のつながりまたは情報交換のハブを担ってください!!

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