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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

末永利一郎

2017年10月11日

末永利一郎 (すえながりいちろう)

綜合病院山口赤十字病院 医療情報課 情報システム係長
日本DMAT 業務調整員

主な活動地域:

山口県 全域

生年:1978年
出身地:山口県
最近の防災・減災活動:
・日本赤十字社山口県支部救護班第1班として熊本地震での救護活動
・DMAT・救護班として、平成29年度大規模地震時医療活動訓練などの各種訓練・研修への参加

・防災に取り組み始めたきっかけは?

山口赤十字病院に就職し、赤十字として救護班要員の研修や病院の災害訓練などを経験していたが、防災・災害医療についてほとんど理解しないまま、東日本大震災で石巻市へ救護班として派遣されました。派遣される時に「なんとかなる、できることをやれば良い」といった指示のみで、石巻赤十字病院に向かうことになり、病院の深夜の診療支援や避難所の巡回診療などを行いました。わからないことも多々ありながら、できることを行ったつもりでした。自分たちの活動が終わり、後続隊へ引き継ぎをして撤収する際に、石井正先生に日和見山公園からの景色を見て、地元に帰って石巻の現状を伝えてほしいと言われ、日和見山公園へと立ち寄ったのですが、そこから見えた様子に、自分は被災地でなにかの役に立てたのか、もっと出来たことがあるのではないか、準備をせずに来て良かったのかと、自問自答し、防災に関心を持って「備え」を進めていくことを決意し、災害医療の取り組みを始めました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

2014年に山口県内において中国地方のDMATの実動訓練と中四国地方の赤十字救護班の実動訓練を行うことになり、2つの組織の訓練を同じ日に同じ訓練想定で行い、翌日に合同の講演会を開催する流れで訓練を行うことができました。自分自身は双方の組織に所属しているスタッフとして、一部分の調整にかかわらせていただいたのですが、組織の違いからくる考え方の衝突などもあり、侃々諤々と意見を戦わす場面もありました。しかしながら、企画運営に携わった多くの方の努力と協力の結果、訓練の同時開催を行うことが出来、そのことが新たな繋がりへと発展する一助になったのではないかと思っています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

災害医療・救護活動において、自分の所属している赤十字は長い歴史を持っており、さまざまな協定を始めとする組織のつながりと、スタッフ間の多彩なつながりがある一方で、近年の災害医療を取り巻く構造変化に対して、対応しきれていない面があると感じています。構造変化に対応し、自らの組織の変革と新たなつながりを構築し、より組織として、またその中のスタッフが力を発揮する環境を整備し、災害に備えていく必要があると思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

DMAT業務調整員としての活動を初めて、多くの仲間に出会うことができました。その中より3名を紹介します。まず、より深く学ぶ機会に誘っていただいた神戸赤十字病院の中田さん、業務調整員の先輩として多くの経験を持たれている小波瀬病院の馬渡さん、山口県において同士としてお互いに刺激を受けて切磋琢磨する仲間の古賀さんです。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災に関する情報がまとまり非常に有意義だと感じます。また様々な防災活動を行っている方がこのようなリレー形式で寄稿することで、あらたな人と人のつながりへと発展する「種」となっていると思います。より多くの「種」が見つかり、大きく育つことを期待します。最後に、リレー寄稿の人数が多くなってきているので、検索機能とそれぞれの繋がりが見えるような仕組みがあるとより見やすくなるのではと思います。