まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

森本晋也(もりもと・しんや)

森本晋也(もりもと・しんや)

岩手大学大学院教育学研究科 准教授

生年:1967年
出身地:香川県
最近の防災・減災活動:学校での防災教育の効果的な指導のあり方についての調査研究、台風・大雨災害に備えるための教材開発や「学校版タイムライン」づくり など
実践記録:森本晋也・土屋直人「震災を生き抜いた子どもたちが学んだ津波の歴史と防災 : 地域に学ぶ教育実践の記録・釜石東中学校(1)」(岩手大学大学院教育学研究科研究年報第1巻、pp.95-113、2017年)

・防災に取り組み始めたきっかけは?

2006年、防災教育についての教員研修会(釜石市)で群馬大学(当時)の片田敏孝先生の講演を聞いて、防災教育の必要性を感じたのが大きなきっかけです。釜石東中学校で津波をテーマとした1学年の総合学習や全校防災学習「EAST-レスキュー」に取り組み、釜石市の「津波防災教育の手引き」の作成に携わり、学校における防災教育に関わっていくこととなりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

エピソードというものではありませんが、現在、今後の防災教育のあり方を考えていくため、震災を経験した教え子たちに聞き取り調査を行っています。調査から、「課題意識」「学習の主体性(自分で考える学習や学習経験のつながりなど)」「家庭・地域との関わり」などの学習プロセスがいかに大切であるかが分かってきました。そして、「先生の真剣さが伝わってきた」という言葉からも、教師の熱意や思い、課題意識の重要性も見えてきました。逆に、教え込むだけの学習や単発の学習では十分な教育効果が無いこと、私自身に正常化の偏見があったことなど、課題もたくさん明らかになってきました。これらを今後の防災教育に生かしていきたいと思っています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

震災を経験したある小学校の校長先生が、「学校が地域とつながっていることは、命がつながっていることを実感した」と話されました。学校が、日頃から地域の方々と顔の見える関係になっているかどうかが重要であり、課題でもあると感じています。お互い顔の見える関係をつくり、共に防災活動を行っていれば、例え熱心な先生が異動しても、地域の方々の思いが学校に伝わり、学校での防災教育や防災活動の継続につながるのではないかと思っています。人がつながり、活動が継続し、学校・地域の防災力の向上につなげていきたいものです。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

あまりにもたくさんあり、特定の名前を挙げることはできませんが、現在もこれまでの多くの方々とのつながりで、防災についてたくさん勉強する機会や、様々な防災教育の取組に関わらせていただいています。これからも一つ一つのつながりを大切にしていきたいと思っています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

震災や災害の教訓が、多くの地域に広がり、未来に引き継がれることが大切だと思っています。このTEAM防災ジャパンサイトを通じて、人がつながり、教訓や経験知が広がり、災害がどこで発生しても被害が最小限になるような社会になっていくことを願っています。

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