まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

楊梓(よう・し)

楊梓(よう・し)

公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センター・主任研究員

出身地:中国・吉林省長春市
最近の防災・減災活動:【論文】
・Zi Yang, Keiko Inagaki, Hiromitsu Yagi, Satoshi Yoshida, and Satoru Sadohara: Emergency Evacuation and Shelter-Seeking Behavior of Foreign Residents in Kumamoto Earthquake, Journal of Disaster Research Vol.12 No.sp, 2017, pp.678-687(楊梓,稲垣景子,吉田聡,佐土原聡:災害時要配慮者居住地域の災害危険性に基づく地域特性分析,地域安全学会論文集 No.27,pp.145-154,2015)
【活動等】
・高砂市防災会議委員、公益財団法人兵庫県国際交流協会令和元年度災害時外国人支援助成事業審査会審査委員、鳥取県防災会議委員、(仮称)三田市人と人との共生条例の策定に関する懇話会委員 他
・箕面市外国人防災リーダー養成プロジェクト(箕面市と箕面市国際交流協会共催)
・箕面市外国人市民のための防災セミナー「災害時に、自分ができることを考える」講師、三田市人権を考える会「国際化時代の災害と人権~外国人を交えた地域防災~」講師、国際文化研修「災害時における外国人への支援セミナー」研修講師、中国海南省応急管理庁及び地方応急管理局職員研修講師

防災を取り組み始めたきっかけは?

2008年の四川大震災と2011年の東日本大震災は私の原点と思います。四川大震災は初めて「危機管理」という言葉を知りました。どうしたらそれができるようになるかを探すために、防災が強い日本はきっと答えがあると思って留学に来ました。
そして、東日本大震災が発生しました。その時、被災地と離れていても、クラスメイトや友達の不安な様子を見て、私たち外国人は災害の時にどうしたらいいのか?何かできることがないかと考え始めました。同年4月、横浜国立大学に進学し、災害時の外国人対応についての勉強を始めました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

最近、「多文化共生2.0」(外国人への「生活支援」から「活躍支援」に展開していく)という言葉を勉強しました。
最近の調査で、総社市外国人防災リーダー養成研修はその概念に近いと感じています。総社市は防災の取り組みを多文化共生施策の一部として位置付けており、外国人担当と防災担当の連携が強化されつつ、全庁的に取り組んでいるように見受けられ、費用も平時から使える資源を十分に活用して、予算を抑えて取り組んでいると聞いて、柔軟な考えと対応は非常勉強になりました。
総社市の事例を参考に、私は箕面市、箕面市国際交流協会とともに、箕面市の外国人防災リーダー養成プロジェクトを始めました。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

箕面市外国人防災リーダー養成を取り組んでいる中で、国際交流協会や市の外国人(国際)担当と防災担当がつながることが重要なポイントと位置付けました。2019年の防災講座は防災担当が講師として外国人住民に災害リスクと避難を教えました。担当ベースの交流や、担当と外国人住民が交流できる場を設けることがとても大事と感じています。
防災担当の仕事は「調整」だと研修の時によく言いますが、調整をできるようにするには、あらゆる分野・組織・人とのつながりを作らないといけません。しかし、防災担当だけですべてのつながりを作れません。防災文化を地域全体に浸透していったら、防災のネットワークがもっと広がると思います。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

外国人住民をサポートする団体、組織がたくさん存在します。外国人コミュニティ、外国人がよく利用する施設・場所もたくさんあります。直接、外国人に発信したいなら、多言語アプリやSNSの発信をしてもよいし、市民課・戸籍課も非常に活用できる窓口です。最近、たくさんの市区町村で、そこに多言語生活ガイドを置いて、ハザードマップもいれています。この窓口を少し工夫したら、災害情報発信もしやすくなるかもしれません。
外国人キーパーソンにつながりたいなら、国際交流協会、地域の日本語教室、教会、エスニック料理屋・スーパーに行ってください。浜松市はポルトガル語の防災チラシをエスニック料理屋に置いています。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災をかかわる各分野の実務者・研究者、専門家がたくさん集まり、多様な視点や考え方の勉強ができて、いろいろな活動・取り組みも参考にできて、非常に有意義な場と思います。ぜひ、これらの素晴らしい活動や考え方を地域にもっと浸透させて、世界中にも広がっていくことを期待しています。

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