まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

武永春美(たけなが・はるみ)

武永春美(たけなが・はるみ)

熊本県甲佐町立甲佐小学校 校長

生年月日:1961年4月11日
出身地:熊本県
最近の防災・減災活動:小学校防災教育・防災コミュニティー 「レッツゴー避難所大作戦」

防災を取り組み始めたきっかけは?

平成28年、熊本地震の震度7を当時の勤務校と自宅で経験したときに、私は、「もしこの地震が、昼間、学校に子どもたちがいる時間帯であったら…」と思いました。これから勤務する学校では、熊本地震の教訓を活かして「子どもたちの命を守り抜く教育」を進めていこうと覚悟をしました。
そこから、「ハザードマップからの災害リスクの共有」「避難スイッチの準備」「防災家族会議の実施」の3つを主軸に、防災教育を行なっています。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

子どもたちの防災教育を進めていく時には、『まわりの大人がどう動くか』ということが、とても大切です。
実際に、子どもたちが学校で学習した大雨時の対応について、実行しようとしても保護者の協力が得られず、がっかりしていた状況もありました。そこで前任校では、地域の災害リスクについて子どもと保護者が一緒に学習する機会を重ねていくことにしました。
その後、地域の自治会の皆さんも声をかけ、学校と地域と一緒に考える「防災コミュニティー」を始めました。子どもたちも、保護者も、地域の皆さんも一緒になって、地域のリスクに沿った動きを考えて「レッツゴー避難所大作戦」を合いことばに、地域の防災訓練を行い、避難弱者の方々の動きも確認できたことは大変良かったです。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

防災は一人では進められません。仲間を広げることが大切です。
私は、防災仲間を広げる時に、相手が「防災」を自分に関係あること・自分事として受け止めていただけるような提案ができるかということに悩みます。熊本地震の時の経験、写真・その地域のリスク・専門家の知見等をプレゼンし、ワークショップの研修を行い、「いざという時にどうする?」と、みんなで考える場の設定をしています。
本年度異動をしてきた甲佐町でも、地域の災害ニーズに合わせ、学校からの発信で防災コミュニティーを広げていきたいと考えています。今はコロナ禍で、ちょっと集まることが難しいですが…


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

学校で防災教育を進めるにあたって、その地域のリスクに沿った対応であるかということを考えて行くことが大切です。
私も以前は、学校にずっと前からある避難訓練のやり方に何の違和感もなく行っていました。学校職員は、防災に対して素人です。熊本地震以後、防災教育を本気でやろうと思ったとき、専門家の皆さんの見方や考え方は、大変参考になりました。
八代の気象予報士の早田さん、熊本大学の竹内先生、お二人から頂いた知見から、以前の避難訓練の在り方を一変させられました。専門家の皆さんが研究された宝を学校現場で子どもたちの力にしていく防災教育を進めていきたいと考えます。熊本大学の竹内先生は、自作の教材で地震の起こる仕組みを授業していただきました。また、先生の考えられた【避難所初動運営キット】は、熊本県の各避難所に配置してあります。「あればよかった・・」というグッズを調査され、ケースにまとめられています。そのキットの紹介もぜひ、お願いしたいです。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

それぞれの専門家の皆様の研究と学校の防災教育を結び、子どもたちに「生きた防災教育」を進めていきたいと考えています。ぜひ、皆さんのお知恵を学校現場にいただければと思います。
TEAM防災ジャパンサイトを通じ、みなさんのお知恵に学んでいきたいと思います。

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