まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

渡會清治(わたらい・せいじ)

認定NPO法人日本都市計画家協会副会長
一般社団法人リンク・リンク・リンク理事
NPO釜石市おはこざき市民会議顧問
株式会社アールトゥ計画事務所代表取締役

生年月日:1949年
出身地:静岡県静岡市
最近の防災・減災活動:
東日本大震災被災地での復興まちづくり支援活動(釜石東部漁協管内復興市民会議理事協議会、大船渡市中赤崎地区復興まちづくり会議、大船渡市越喜来地区復興まちづくり会議、気仙沼市南気仙沼地域商業を考える会等)、

・防災に取り組み始めたきっかけは?

1970年代半ば頃に都市防災の重要性が認識されるようになり、建設省(当時)において都市防災不燃化促進事業制度が創設され、この初期段階で東京区部のいくつかの地区においてモデル的な調査が行われ、伊藤滋先生(当時東京大学助教授)の指導の下でこうした一連の作業に係ったことがきっかけとなっています。その後、主に東京の木造密集市街地の整備に関する調査計画に係るようになり、安全な住環境整備、安全なまちづくりがライフワークの一つとなっています。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

私が副会長を務める認定NPO日本都市計画家協会では東日本大震災のいくつかの被災地区において復興まちづくりを地元の方々と協働して継続実施しています。この中で、私たちは被災者の方々の自発的・自立的復興を最も重視し、私たち自身は裏方の立場に徹するようにしています。この考えは初期段階では十分理解されず不満の声も多かったのですが、徐々に理解されるようになり、現在は住民の自主的な活動が主体の復興まちづくりへと成果を上げつつあります。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

まちづくりも防災活動も日常の積み重ねが大事であり、その意味でそうした活動を支えるキーマンの存在とキーマン同士の連携が最も重要だと思っています。そして、住民側は多くの場合キーマンはいるが高齢化が進み、行政機構側は多くの場合数年で人が入れ替わってしまう、という構造的な課題を抱えています。そしてこの両者の連携こそがつながりの肝であり、そこに我々のような防災・まちづくりの専門家の役割があると思っています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

私は都市計画・まちづくりを本来業務としており、基本的にあらゆる地域、あらゆる分野に興味をもち、関係性を持つようにしてまちづくりのプランニングとプロデュースを行っています。
そうした活動の中で、当協会では東日本大震災の復興支援を目的としたタスクフォースを立ち上げ多くの専門家の方々が現在も継続してプロボノ型の支援を行っています。このタスクフォースから株式会社地域計画連合の江田隆三さんを紹介します。江田さんは阪神淡路、中越、東日本大震災、そして熊本地震と大きな災害時の復旧復興活動に係るベテラン都市プランナーです。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災というものは(まちづくりと同様)、私たちの生活に関するほとんどあらゆる分野に関係があります。そして、一般的にはそれらの個々の分野ごとの世界(学界・業界)がつくられているので、相互に横ぐしを入れ、連携・つながりを良くすることが非常に重要だと思います。その意味でこうしたワンストップ型のウエブサイトがあることは非常に大事だと思います。できればこのサイトは横ぐし連携に向けたポータルサイト的な機能を強化し、内閣府関連に限らず他省庁における防災減災に関するバナーやトピックなどの掲載があるとよいのではないかと思います。