まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ)

元 岩手県大槌町派遣職員(横浜市役所から派遣)
一般社団法人ヨコハマNOW

生年月日:1956年3月16日
最近の防災・減災活動:大槌町役場での東日本大震災復興支援業務

・防災に取り組み始めたきっかけは?

平成28年4月に横浜市役所を定年退職したのち、岩手県大槌町役場に1年間派遣され、復興局都市整備課長として、高台移転のための宅地造成や震災復興土地区画整理事業などのハード整備に携わりました。横浜に戻ってからは、大槌町での体験をもとに、被災地の現状や課題、震災から学ぶ教訓等を様々な場面でお話しするなど、防災や減災に対する意識啓発に繋がる活動に取り組んでいます。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

私が配属された復興局都市整備課は、24名の職員のうち、全国からの派遣職員が21名を占め、多くの職員は1年でバトンタッチしながら業務を進めました。しかし、各職員の専門性や経験、スキルレベルが異なり、民間出身の方もいて仕事の流儀も異なります。加えて前任者からの引継ぎや、住民との信頼関係を構築する十分な時間もないなかで、求められる成果を出していくのに大変苦労しました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

東日本大震災による被害、被災住民の精神的な痛手はあまりにも大きいものがありましたが、震災後、全国からの支援を通じて、被災地と支援者との新たな多くのつながりが生まれました。しかし、震災から7年以上が経過し、被災地とのつながり方は「支援」という一方通行ではなく、被災地と一緒になって何かを生み出す「共創」の視点が必要になっていると感じています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

大槌町の町民や現地で復興に向けて取り組んでいる方々と、横浜から被災地を応援している団体がつながり、連携しながら活動していくことが望ましいと考えています。例えば、県立大槌高校復興研究会が震災以降継続的に続けている「定点観測」や、大槌町民が中心となって立ち上げた演劇集団「おおつちバラエティショー」などの活動と連携しながら、大槌町の真の復興に関わっていきたいと思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災のポータルサイト的な機能を持っていて、大変すばらしいと感じました。震災復興に携わってきた立場からは、東北などでの震災の教訓を将来に活かしていく取り組みにスポットを当てていってほしいと思います。また、縦割りになりがちな行政施策を横に繋ぎ、さらに官民連携した総合的な取り組みに繋げていく一助になってほしいと感じました。