まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

瀬尾淳(せのお・すなお)

2017年8月24日

瀬尾淳(せのお・すなお)

スカパーJSAT株式会社 宇宙・衛星事業本部 法人事業部 部長代行
日本経済団体連合会 社会基盤強化委員会企画部会 委員
クライシスマネジメント協議会 防災情報伝達システム委員会 委員
一般社団法人 日本集団災害医学会 個人会員
災害医療救護通信エキスパート育成協議会(DCOME)能力認定ワーキンググループ 委員

生年:1962年
出身地:島根県
最近の防災・減災活動:
(現場での活動)熊本地震の際、阿蘇医療センターに衛星可搬局とスタッフを派遣。被災された方々のご家族との安否連絡等に衛星IP電話を提供した。2年前より国の大規模地震時医療活動訓練やDMATブロック訓練に衛星車載局や可搬局と共に参加し、通信途絶を想定した衛星による非常用通信確保を実践している。
(講演や調査)第21回日本集団災害医学会・学術集会パネルディスカッション9「ロジスティクスのあの時と今そしてこれからー東日本大震災岩手県におけるロジスティクスよりー」パネラー、雑誌「危機管理2016」に「大震災等の災害時における衛星通信の役割について」を寄稿、「チリ共和国における災害対策用衛星通信システムの導入に関する調査研究」(総務省)調査研究員。 など

・防災に取り組み始めたきっかけは?

阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件(1995年)、父の育った日野郡日野町の家が崩壊した鳥取県西部地震(2000年)、現職の官公事業チーム長時代に経験した東日本大震災(2011年)では、壊滅的な打撃を受けた沿岸部の通信を衛星で回復する国の事業を担当し、陣頭指揮を執りました。様々な方とお会いし話を伺った中でも、自らが被災者でありながら住民のために不眠不休で働く自治体職員の姿に感銘を受けました。このため、私も役に立ちたいと思いました。その思いは今も続いています。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

衛星通信は「人の命を守る」通信です。災害時、衛星は人の命をつなぐ唯一無二の通信手段になります。そのため、災害対応拠点には、衛星通信の設備を整えておくべきだ。災害は必ず起こります。私たちにできることは、「備える」ことと、「つながる」ことです。2015年より医療機関、大学と共に「地域災害医療に最適な衛星通信システムの開発と運用に関する研究/検証」を開始し、現在も継続中です。ここでの成果を「災害医療プラットフォーム」として志を同じくする仲間(病院/機関)に提供しています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

首都直下地震への「備え」が課題であり、東日本大震災の夜、徒歩で自宅に戻ったときの光景が忘れられません。“奇妙な静寂の中、歩道から溢れ黙々と歩く人々の群れ。徒歩より遅い車の大渋滞。駅はシャッターを閉じ入れない。携帯電話は通じない。家族は無事なのか。あの状況で火災が発生したら?建物の倒壊が起きたら?”、また官民連携の備えが必要などについて、課題だと思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

【災害医療への取り組みで繋がった】奈良先端大・辻井先生、米盛病院・冨岡先生、災害医療センター・大野さん、大阪医療センター・鈴木教久さん、岩手医科大・藤原先生、山口赤十字病院・末永さん、【東日本大震災でご縁ができた】野田村・貮又さん、石巻市・佐藤将さん、葛尾村・島さん、岩手県・平野さん、宮城県・吉田信幸さん、東北総通・佐々木さん、東北大・末松先生、【防災への熱い思いをお持ちの】東北大病院・石井正先生、高知赤十字病院・西山先生、慶應大・山口真吾先生、日本無線・伊東さん、東芝・荒井さん、東京テレメッセージ・清野さん、事業継続対策コンソーシアム・佐藤靖之さん、会えて良かったです。感謝しています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災ジャパンWeekを制定して、防災特区で最新の防災ソリューションを公開実験したり、相互接続を試みたり、防災の枠組みを議論したり、世界に向けて自然災害大国ニッポンの優れた防災技術を発信したり、このTEAM防災ジャパンサイトをベースに色々できそうです。