まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

片瀬範雄(かたせ・のりお)

神戸防災技術者の会(略称K-TEC)

出身地:兵庫県神戸市生まれ、丹波市育ち

・防災に取り組み始めたきっかけは?

1995年に発生した、戦後最大の都市直下型地震であった「阪神・淡路大震災」の時、私は震度7の中で被災し、近所の倒壊家屋の下で苦しむ方々の救出をしましたが、二人は犠牲となってしまいました。その後、数年間は神戸市職員としてインフラの復旧・復興、そして市民生活の再建に取り組みました。その時の悲しい・悔しい・苦しい思いから、一人でも多くの人に免れて欲しい気持ちから、神戸防災技術者の会(略称K-TEC)に所属して、備えの大切さを勉強しながら、当時の様子を語り継いでいます。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

東日本大震災の被災自治体の職員の皆さんに神戸にお越し頂き、神戸の復興過程や20年経過後の生活や課題等を語り継いだり、被災住民の皆さんとの意見交換を行うセミナーの開催をしました。その成果として、参加被災自治体同士の連携のきっかけつくりや生活再建に向け、お互いの課題や解決策についてメールで語り合う「場」が形成され、微力ではありましたが、被災地支援に繋がる活動ができたと感じています。そして、参加者との息の長い繋がりが現在も続いており、復興したまちを案内するから「是非足を運べ」と連絡を受ける関係となっていることです。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

継続的なつながりから、より多くの自治体や組織の紹介を受け、より広い場が出来、より多くの伝承が続けられると考えています。その中で、毎年生じている地震や水害などの自然災害は複雑化、多様化、巨大化しており、阪神・淡路大震災や昭和42年阪神大水害など過去の事例に捉われてはいけないと感じています。その土地、その土地の風土を考えながら、地域に適合した防災・減災について勉強していきたいと考えています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

K-TECでは2016年より神戸を訪れる修学旅行生や自主防災会の皆さんに「神戸で学ぶ防災学習」というプログラムを創り、被災体験を語り、震災遺構を訪ねるまち歩き、自ら備えの在り方を考えていただくクロスロードゲームなどを行っています。感想の中で、明日から災害を自分のことを考えて、意識した生活をすると聞いた時、今後も若者たちと繋がって、連絡を取り合いながら一緒に勉強ができるとうれしいと思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

自然災害への対応を、「こうすべき、こうあるべき」と100%の備えの大切さは理解できても、毎日毎日継続的にしなければならないと考えると、気が重くなり、結局何も出来ていないと市民から聞くことが多くあります。身近な生活の中から、簡単な備えから始め、少しずつ充実していくようなメッセージの発信も必要でないかと思いながら、取り組んでいます。