まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

田山裕二(たやま・ゆうじ)

2019年4月26日

田山裕二(たやま・ゆうじ)

国土交通省国土地理院 企画部 防災推進室長

出身地:茨城県
最近の防災・減災活動:国土地理院の災害対応について(第23回測量行政懇談会資料1-1)
平成30年度の災害を踏まえた、国土地理院の課題対応状況をまとめました。

防災を取り組み始めたきっかけは?

国土地理院は、北海道から九州まで10箇所の地方測量部と沖縄の支所があります。私の場合、地方測量部で防災に関する業務に就いたのがきっかけでした。その当時は、幸いにも大きな災害もあまりなく、地域での訓練や協議会等に出席して災害に備えた検討・議論をしていることが多かったように記憶しています。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

直接の災害対応部署からは離れていましたが、平成28年熊本地震の際に、4月の人事異動の時期でもあり対応の応援に入りました。被害状況を把握するためのGISシステムへの情報入力等がスムーズに行えるようにとの応援でしたが、発災直後は刻々と寄せられる情報を整理し入力することに精一杯で余裕がありませんでした。今思えば、五月雨に作業するのではなく、一度作業フローを整理してから作業に着手すれば、もっと効率的に作業ができたかもしれません。急がば回れですね。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

自然災害の中でも風水害は繰り返し起こり得る災害と認識しています。過去に被災した地域では、その経験を後世に残そうと災害伝承碑や遺構など目に見える形で残されており、これらも一つのつながりであると思います。この過去の経験は十分に役割を果たしているか、また、地域の人たちを含め興味を持ってどう備えていくかが問題ではないかと感じています。
このため国土地理院では、自然災害伝承碑に関する情報を収集し、地図に掲載していく取り組みを始めています。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

防災活動の中で繫がっていたわけではありませんが、海上保安庁の知り合いの方から東日本大震災の際に携帯電話に連絡をいただきました。内容は、沿岸の漂流物等の状況確認及び海上輸送路確保のため、国土地理院が撮影した空中写真を利用したいとのことでした。私や国土地理院の仕事を理解し、連絡をいただけた時にはうれしく思いました。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではありませんが、災害を経験した人でも何年、何十年かすると忘れてしまったり、口にすることを避けてきているように感じています。TEAM防災ジャパンがこれから災害の経験を風化させないような情報発信の基地として続けていただけることを期待します。