まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

磯辺康子

2022年1月12日

磯辺康子 (いそべやすこ)

一般財団法人あしなが育英会 虹の心塾 塾頭

主な活動地域:

兵庫県 尼崎市

出身地や活動地域:兵庫県尼崎市出身。神戸市在住。
最近の防災・減災活動:神戸新聞社の記者として、阪神・淡路大震災(1995年)をはじめ国内外の被災地を取材し、2015年に退社。以後、フリーランスライターとして災害関連の原稿執筆や講演を行うほか、日本語教師として留学生らに防災の知識を伝授。2021年6月から、阪神・淡路大震災を機に設立された遺児支援の拠点「あしなが育英会・神戸レインボーハウス」に併設の学生寮・虹の心塾の塾頭となり、阪神・淡路の経験継承や学生の防災意識向上に務めている。
日本災害復興学会広報委員。

防災を取り組み始めたきっかけは?

自身が経験した阪神・淡路大震災です。当時は神戸市中央区在住で、記者6年目。防災に関し、まったく知識を持ち合わせていませんでした。復旧・復興の過程で命が奪われていく「関連死」を目の当たりにし、大災害が人間や地域全体に長期的な影響を及ぼし続けていくことを身をもって知りました。阪神・淡路大震災で生かされた者として、災害について考えることは生きることの一部となりました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

「うまくいったこと」は一つもありません。災害は常に、私たちが予期していない新しい問題を提起してくるので、「うまくいった」という過信をもってはいけない、と自らに言い聞かせています。
阪神・淡路大震災の16年後、東京で東日本大震災を経験し、「災害は起こるたび、新たな課題を突き付けてくる」との思いをさらに強くしました。そういうことが分かっただけでも、昔に比べれば成長しているのかもしれません。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

災害の取材を通して知り合った記者、被災者、ボランティアとのつながりは長く続いています。災害はつらいことではありますが、災害が起きるたび、遠く離れた被災地同士のつながりも生まれていきます。それは、日本の防災にとって貴重な財産だと思います。ただ、そのつながりで生まれた知恵を「未災地」の人々と共有していくことについては、まだ課題が多いと思います。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

分野を超えて情報を共有し、つながりを生み出すきっかけになると思います。この場が有効に活用されるよう、さらに広報が必要かもしれません。防災に関心のない人にも興味を持ってもらえるよう、皆で考えていきたいと思います。