まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

秋島康子(あきしま・やすこ)

伊良林小学校ホタルの会 会長

出身地:長崎県
最近の防災・減災活動:今年(平成29年)6月2日ホタル放遊慰霊会、6月10日と8月27日の川そうじ (毎年ホタルの時期にホタルを放遊し、その後卵から孵った幼虫を飼育し秋に川へ放流。翌年成虫となったホタルをまた放遊する。今年で活動35年目)

・防災に取り組み始めたきっかけは?

昭和57年7月23日の長崎大水害で亡くなった伊良林小学校校区の犠牲者10人の慰霊を目的に(長崎大水害では総数299人が犠牲となった)、翌年からホタル放遊慰霊会が始まりました。これは伊良林小学校の小学生・教職員・保護者・地域住民によって開催される会で、ホタルというはかない生き物の放遊・飼育を通して、関わる皆が自然環境保全の大切さや「いのち」の尊さについて考え、また豪雨災害で失われた「いのち」について思いを馳せ、自然は牙をむくこともあることを知り自分の身を守る術も考える、災害教育・水害伝承の取組で、35年間継続されている会です。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

ホタルの飼育は主に小学生とそれを指導する教職員が小学校で行っていますが、私たちはホタルの会としてその活動を支える縁の下の力持ちをしています。他の会員さんも数人自宅で飼育し少しでもホタルがたくさん成長するよう援助しています。私自身もホタルの飼育を昨年挑戦しましたが、自宅の環境は室温管理・仕事との調整などで厳しく、「いのち」がなくなっていく恐怖で飼育を途中で断念してしまい、他の会員さんに託してしました。数年前学校でも水槽のポンプの電源を担当者がうっかり入れ忘れてしまい、ホタルの幼虫が激減したことがありました。小さな幼虫にも命があります。この活動は防災教育の一環ですが、直接関わる小学生にとっても、いのちを考える貴重な体験であると改めて痛感しました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

近代化した現代でも、豪雨災害は毎年のように繰り返されています。防災の面も年々考えられているはずですが、それ以上に自然はきびしいです。他県の方々と私たちの直接の「つながり」は、ホタルの会の先輩たちの時代に、ホタルの飼育方法等や環境活動の面で連携があったように聞いています。
私たちの活動はある意味特殊かもしれません。しかし、伊良林小学校校区近隣の皆様は35年前の災害を忘れることなく、かつ災害を知らない世代にまで伝承するつながりを持っています。小さな活動ですが、これからもこの災害の伝承が末永く続いていくことを願っています。そのために若い世代の後継者を育成することは課題だと思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

マスコミや行政とのつながりは大切だと思います。水害の犠牲者が多かった地域は他にもあります。そことの連携もあるといいなあと思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

災害が次々起こり、日本は今の時代も大変な情況です。どうぞこれからも、災害に合われ困っている方々を勇気づけ支援する活動、防災を一般市民にわかりやすく浸透する術を発信していってください。