まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

稲垣花恵(いながき・はなえ)

特定非営利活動法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

最近の防災・減災活動:所属団体のハビタットが取り組む国内居住支援「プロジェクトホームワークス」では、都内にお一人で暮らす高齢の方や障がいを持つ方への清掃サポートをボランティアの協力を得ながら行っています。活動の中で、床にたくさんの物が置いてあるなど災害時のリスクが見受けられることもあり、住環境を整備することでどのような防災・減災につながるかを考えています。また、今年は協力関係にある他支援団体と一緒に「しんじゅく防災フェスタ2018」に参加します。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

ハビタットの職員として、東日本大震災と熊本地震の被災地で、復旧復興支援に携わりました。被災された地域住民の方々は、様々な困難の中、特に住まいの問題については大きな不安を抱えられていました。たとえ住居が倒壊を免れても、家具が倒れ床に物が散乱している状況で途方に暮れてしまい、何週間も片付けができていない方もいました。そうした声を聴き、実際に被災家屋の状況を見る中で、命を守るべき家が、逆に危険をもたらすものになってはならないと感じました。日常の住環境を安全、安心に保つことは、災害に備えることにも大きくつながると感じ、住まいの防災について考えるようになりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

東日本大震災の被災地では、半壊や一部損壊など住居の一部に損傷がありつつも、仮設住宅に移らず自宅での暮らしを選択されている方もいました。そこで、活動拠点の一つである宮城県東松島市で、被災家屋の修繕に必要な費用の一部を負担する修繕支援を実施しました。修繕そのものは各ご家庭が業者を選定し依頼する形を取りましたが、ハビタットと連携する一級建築士があらかじめ被災家屋の状況を確認し、修繕をすることで安全な住まいになるか、どのような修繕方法が最適かを見極めるなど、コンサルティングの役割を果たしました。結果、単なる金銭面での修繕支援にとどまらず、住民の不安を取り除き、最適な工事を効果的に行い、今後起こりえる災害に備えた支援を実施できたと考えています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

国内居住支援として住環境整備に取り組む中で、地震などの災害が発生した際にお一人では避難することが難しい方に出会ってきました。障がいをお持ちの方の中には、ヘルパーさんなど日常的に手助けを得ている方もいますが、災害発生時にはそうした支援者がすぐに駆け付けることができないことが想定されます。こうした問題に支援団体としてどうアプローチできるかを考えています。しかしながら、もっとも効果的なのは、地域の住民がお互いに安否確認や避難の手助けを行えることです。普段から地域住民同士がつながりを作り、いざという時に支え合えるようなコミュニティづくりというのが災害時に地域力を発揮するための鍵になってくると思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

災害後の復旧復興支援でも、今行っている都内での居住支援でも、様々なボランティアさんと出会えたことはとても大きな力になっています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

多くの情報を得られるとても良いサイトだと思います。このサイトをきっかけに防災の意識が広がっていけば良いと思います。