まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

網木政江(あみき・まさえ)

山口大学大学院医学系研究科保健学専攻講師
山口県災害看護研究会会長

出身地:山口県
最近の防災・減災活動:熊本地震、東日本大震災、九州豪雨災害のほか、山口県内の災害にて看護師として救護活動。2012~2014年 宇部市防災市民会議副会長、2016年 災害看護シンポジウム開催、その他、自主防災の集い等での講演、山口災害看護チームの被災地への派遣など。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

私が神奈川の救命救急センターに勤務していた看護師2年目のとき、阪神・淡路大震災が起こりました。救命に携わりたい一心で救急ナースになったにもかかわらず、何もできなかった自分自身に無力感を抱き、それを長い間引きずっていたことがきっかけの大元です。後々、災害支援ナースになり、活動をしていくうちに防災のことまで関わるようになりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

東日本大震災のときの救護所での出来事です。発災2週後、療養者の多くは、3/11から同じ衣服、汚れた身体のまま毛布にくるまって臥床しておられ、健康上よくないことが一目瞭然でした。私たち看護師は、なんとか湯を調達して温タオルを作り、肌着の交換とともに身体の清潔ケアを行いました。その後、大きな変化が―和らいでいく表情、トイレまで歩いて行ってみようかという気力、震災のつらい体験や今の苦しい思いを話してみようかという気持ちなど、人に変化をもたらすケアの力をあらためて感じた瞬間でした。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

防災活動の推進により、自主防災や顔の見える関係づくりの必要性の理解は徐々に得られてきていると思います。一方で、防災に関心のない方との繋がり、繋がりを求めない方との繋がり、一過性住民との繋がりなど、どのようにして繋がりをもてばよいのか、解決策を見出せないでいる現状もあるように感じます。互いの暮らしや価値観の違いを乗り越えて繋がっていけるシステムの充実が課題ではないかと思っています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

東京医療保健大学の石井美恵子さんをご紹介します。イラン大地震、スマトラ沖地震、ジャワ島中部地震、中国四川大地震など、海外災害医療支援活動のご経験が豊富で、東日本大震災では、日本看護協会災害支援ナースミッションコーディネーターとして3,770人の看護師を指揮されました。その功績が評価され、日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2012」大賞を受賞された方です。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災に関わる中で‘あったらいいな’の思いが形になったものがTEAM防災ジャパンなのでしょうね。ここでまた新たなつながりや交流があり、効果的な支援につながるといいなと思います。オールジャパンで防災・減災に取り組めるよう情報交流の場として、益々の発展を期待しています。