まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

芝大輔(しば・だいすけ)

2019年1月17日

芝大輔(しば・だいすけ)

愛媛県松山市消防局 地域防災課

生年月日:1970年6月1日
出身地:愛媛県
最近の防災・減災活動:市内全地区の地区防災計画作成、大学生防災士と協働した地域防災力の強化など。
・2018年10月 防災推進国民大会 パネルディスカッション
・2018年11月 津波防災の日スペシャルイベント 取組発表

・防災に取り組み始めたきっかけは?

2006年に消防局防災対策課に異動になってから現在の地域防災課まで、12年間ずっと防災に関わる業務を担当しています。松山市は全国で最初に公費での防災士の養成を始め、その数は全国の市区町村でトップの5,200人超え!! また、大学と連携して大学生の防災士(4年間で769人!!)を育成し、若い世代が地域防災の担い手となる仕組みづくりなどに取り組んでいます。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

昨年の7月豪雨です。
大変な被害のあった愛媛県ですが、松山市でも小学生の姉妹を含む4名の尊い命が失われました。長年、地域防災に携わってきたものとして、大切な命を守れなかったことに無力さを感じています。まだまだやり足りていない、満足してはいけないことがたくさんあるなと感じました。そうした一方、松山市高浜地区では、大規模な土砂災害が多数発生する中、地域住民が協力して一軒一軒声掛けをして危険が迫っている人を避難させ、一人の犠牲者もださなかった事例もありました。良かったこと、できなかったことも含め、市民の皆さんの大切な生命を守る一助となる活動を今後も続けていきたいと強く感じた瞬間でした。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

松山市では、市内全41地区で地区防災計画が作成されています!
これは、地域の中で自主防災組織や消防団などの市民と小中学校、高校や民間企業、福祉施設などがつながって、さらに、行政と大学がサポートしながら、みんなの手で作り上げたものです。地域コミュニティが防災力を高めているのです。ただ、そうした中でも豪雨災害時の避難者はわずか数パーセントで、一人ひとりの命を守るための意識や行動など避難のあり方に課題を感じています。どうすれば、皆さんが「避難のスイッチ」を入れ、「命をつなぐ第一歩」を踏み出してもらえるのか取り組んでいきたいと思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

地域防災に携わるようになって、様々な職域や世代の方々とつながることができました!これは私にとってかけがえのない財産です!!
地区防災計画を地域のみなさんと一緒になって取り組んだことで、全国様々なところに行って発表させていただき、全国の防災に関わる皆さんとつながることができました。愛媛大学の先生と一緒に熊本や北海道など被災地の調査に行って学ばせてもらったことで、被災地の状況を知ることができました。県や市や大学で講師をさせていただくことで、息子の担任の先生も私の生徒になり、息子にいい顔もできました(笑)やはり、お互いがつながり協力し助け合う「共助」が大切ですね!


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

地域防災に関わっている人って、まだまだ地域でも一部の人だけですよね。
ただ、全国各地にはここに参加されているような多くの方々が、地域のため、周りのみんなのために活動されている。本当に素晴らしいことです。人との出会いって人生を左右することもあれば、光輝かせることもある、本当に貴重なものです。防災を通してより多くの皆さんがつながれば、きっと災害にも強く、笑顔あふれるまちになるんじゃないかなと思っています。TEAM防災ジャパンは、防災に興味のない人でも、防災に関わってみたくなるような「魔法の扉」になり、多くの人と人との縁を結んでほしいと願っています。