まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

菊池遼(きくち・りょう)

菊池遼(きくち・りょう)

日本福祉大学・助教

生年月日:1991年1月3日
出身地:宮城県仙台市
最近の防災・減災活動:令和元年台風第19号後に丸森町災害ボランティアセンターでの活動
日本福祉大学で「災害ソーシャルワーク」の授業を担当
日本福祉大学災害ボランティアセンターにおいて2019年9月開催の「東北フィールドワーク」をコーディネート
大学の1年生ゼミで地域の人々を対象にした防災イベントの開催

防災を取り組み始めたきっかけは?

東日本大震災発生時は山形大学の学生でした。それから大学のボランティアバスでの活動を経て、宮城県石巻市を中心にスタディツアーを活動を始めました。そのときに現地の方に語り部となってもらい、防災について学ぶようになりました。
始めた当初は辛い経験を話していただいているのでないかと気が引けることもあったのですが、語り部になってくれる方はそれ以上に命を守ることの大切さを伝えようとしてくれていることを実感しました。そこで少しでも多くの人々に津波から身を守ることを伝えたいというようになりました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

大学で「災害ソーシャルワーク」という科目を教えているのですが、なかなか災害のイメージの共有が難しいなと感じます。
災害というと、どうしても発災直後から避難所生活くらいまでを想像しがちです。しかしながら、災害は平時の地域づくりから地続きであるし、被災した人々は長期間に渡って生活再建の課題に悩まされます。災害のリスクは全国どこにでもあり、社会の脆弱性が大きいと災害が地域に与えるダメージも大きいです。そして、地域での防災活動も地域づくりに繋がっていくのだと学生たちに伝えているつもりなのですが、なかなかこの連続性を理解してもらうのが難しいですね。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

防災活動について、「ハード」と「ソフト」の対策がありますが、私個人の考えではやはり「ソフト」の対策に重点を置いたほうが良いと思います。東日本大震災の被災地で会う人々は、あのときもっと高い防潮堤があれば良かったなどという話は聞いたことがありません。津波がきたらすぐにと高いところに逃げろと教えてくれます。
そして、災害があったときに「つながり」があると周りの人々とスムーズに支え合うことができます。しかしながら、大学で教員をしていて気付くのは、下宿をしている大学生には4年間しかその地域に居住しない子も多いことです。「つながり」が大切とはいえ、地域と関わるのはなかなか難しい課題だなと思います。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

2019年4月に東北から愛知県に来ることになって、「南海トラフ地震に備えてどのような活動をされているのだろう?」と、とても気になっていました。日本福祉大学のキャンパスがある知多半島の人々に話を聞いてみると、やはり災害時のことを気にかけている人が多いと感じました。
私もこういった縁で東北からこちらに来たので、愛知県に限らず東海地方の多くの人に東日本大震災の経験を伝える機会が増えればいいなと思いますし、防災について少しでも一人でも多くの人の意識を高めていきたいです。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

実際の災害には、どんな対策をしていてもやはり想定外のことが起こったり、地域が持つ資源も異なります。マニュアルでは到底どうにもできないこともあります。そのようなときに個人や地域が持つ力の一つ一つが合わさって、復旧・復興に繋がるので、その力を醸成できるような取り組みになれば良いのではないでしょうか。

検索結果( 件)