まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

藤原宏之

2019年6月17日

藤原宏之 (ふじわらひろゆき)

伊勢市役所 主事

主な活動地域:

三重県 伊勢市

生年月日:1980年11月26日
出身地:三重県
最近の防災・減災活動:【講師】
人と防災未来センター 災害対策専門研修エキスパートB 「図上訓練設計」 講師
平成30年度市町村防災担当職員研修兼ねて奈良県災害時緊急連絡員研修 講師
【災害対応】
平成29年台風第21号 伊勢市で災害救助法、被災者生活再建支援法が適用された災害対応の各種企画
大阪府北部を震源とする地震 防災担当と「つながり」のあった被災市に対して避難者数、ガス共有停止状況などの状況を図にして提供
平成30年7月豪雨 三重県隊第1陣で広島県内の被災地へ派遣され、被害の概要を調査し、結果を地図でまとめ規模感を共有した。その規模感に対して、被害認定調査の企画などに従事

防災を取り組み始めたきっかけは?

地域の消防団に入った事が防災に関わるスタートでした。以前は自分が地域を守ることなど考えた事もありませんでしたが、同じ地域の幅広い職種、年齢の集まりで訓練や交流を重ねることで自分のまちがより好きになったと思います。その後、行政で防災担当となり、地域への講習会などで、自分達の地域は自分達で守る必要がある事を住民にお願いしている一方、行政職員も意思や知識、能力向上がなければ同じように地域を守ることができないと考えるようになり、特に職員の訓練、研修に力を入れて活動しています。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

災害時に行政ができる事には限界がある事は過去の災害で明らかになっていますが、何もできなくても良い訳ではありません。伊勢市では図上訓練を定期的に開催し、各セクションの脆弱性を訓練参加者が発見し、改善していくPDCAサイクルを構築しました。ポイントは図上訓練直後にふりかえりを実施し、その場で改善の担当、達成時期を決定すること。また市長を含めた市役所幹部でBCM定例会を年2回開催し改善の進捗状況確認を行っています。さらに平成31年度からは係長級以上の勤務評価の項目に防災に関する項目を必須として追加し、少しずつでも確実に改善していく仕掛けを運用しています。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

大規模災害に立ち向かうためには、知識、能力と同じように、相談できる相手を持っていることも大きな力となります。知識、能力は組織内での研修などで後輩に伝えていくことはできますが、培ってきたネットワークをそのまま引き継ぐことはできません。組織として継続的に研修に派遣する事や、協定先の自治体、企業と顔を合わせる場を作ること、積極的に被災地へ職員を派遣するなど、組織が「つながり」の重要性を認識し、意識的に「つながり」を大切にし、「つながり」を充実させていく必要があるのではないかと感じています。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

災害時にお手伝いをさせていただいたことで出会った熊本県地震被災地の職員や、人と防災未来センターを通して知り合った研究員、各地の防災担当の皆さんには、平成30年7月豪雨で派遣された現地では対策を検討する際に、資料や知恵を提供していただき、「つながり」の大切さを改めて実感しました。災害対応を迅速に実施するためには過去の資料、知恵が必要です。災害対応で悩んだ時には、自分ひとりで考えず、相談できる仲間がいることで、その対応が早く効果的に実施できます。何処かで災害が発生した時には、「藤原とつながっていて良かった」と思われるような支援ができるよう知識、知恵、ネットワークを深めて行きたいと思います。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

一人では災害に立ち向かう事はできません。TEAM防災ジャパンサイトを通じて、私も含め新たな知識や人との出会いが生まれ、平時の対策や災害時に活かす事ができればいいですね。