まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

蛭間芳樹(ひるま・よしき)

蛭間芳樹(ひるま・よしき)

株式会社日本政策投資銀行 環境・CSR部 BCM格付主幹
内閣府(防災担当)「事業継続(BCP)ガイドライン 第3版」策定委員、「事業継続計画策定・運用促進方策に関する検討会」委員
東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター 協力研究員
世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダーズ2015 兼 リスク・レスポンス・ネットワーク パートナー(グローバルリスク、ナショナルレジリエンス研究)
ホームレス・ワールドカップ日本代表「野武士ジャパン」監督 兼 ダイバーシティカップ実行委員
日本再建イニシアティブ「日本再建のための危機管理」 プロジェクトコアメンバー など

生年月日:1983年
出身地:埼玉県宮代町(母校:町立笠原小学校)
最近の防災・減災活動:
BCM格付業務 http://www.dbj.jp/service/finance/risk_manage/index.html
政府、経済界などの防災、危機管理、BCP・BCM、災害レジリエンスに関する委員会
学会での研究活動(土木学会、日本リスク研究学会、日本地震工学会など)
国際協力活動(フィリピン共和国の災害レジリエンス強化など)
講演活動 など

書籍:
『責任ある金融』(きんざいバリュー叢書/共著)
『日本最悪のシナリオ 9つの死角』(新潮社/共著)
『気候変動リスクとどう向き合うか』(きんざい/共著)
『ホームレス・ワールドカップ日本代表のあきらめない力』(PHP研究所)など

・地域防災にはまったきっかけは?

「はまった」のではなく意識して入りました。社会基盤を専攻していた学生時代(東京大学目黒公郎研究室)に、新潟県中越地震や中国四川地震などの大災害の現地被害調査などを行う中で、「自分が学んでいる学問は何のために存在しているのか」と思いました。人を殺すために社会基盤施設や建物があるのではないと。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

社会を構成する個人、組織などの様々な主体が、それぞれの創意工夫ある自助努力を行うこと、リーダーシップといいますかオーナーシップを持って取り組むことが大切です。また、その努力を利害関係者や社会全体がフォローアップ、エンカレッジするための環境整備をすることもあわせて大切だと思います。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

1)「コストからバリューへ」という価値転換
防災や危機管理に係る費用は単なる費用(cost)では無く投資(invest)だという意味です。本業の「BCM格付融資」は、企業防災やBCP/BCMの取り組みを評価し、融資条件を設定するものです。金融機関の立場から、企業の事業継続力やレジリエンスを、企業価値、投資価値として見ていきたいと思います。
2)プロフェッショナル人材育成
「その国の将来を見んとすれば、その国の若者を見よ」と言う言葉があります。スポーツや芸術の分野では、世界で通用する若い日本人が沢山います。防災や危機管理の分野で世界と勝負しているプロはどれほどいるでしょうか。防災のプロは、子供たちが憧れる仕事になっているでしょうか(それだけが目的ではありませんが)。災害に強い社会とは、災害に強いハードやソフトづくりが必要ですが、一番重要なことはそれらをイメージしデザインできる人づくりだと思います。
3)優先順位の決断(トリアージ)
決断とは、「決めて断つ」ことです。日本社会は、何を守りたいのか、何を後世に残したいのか、についてそろそろ真剣に考えたいですね。損切や撤退の意思決定が一番難しいのです。防災や危機管理についても、公共・公平の論理と市場の論理を上手に活用した新しい制度設計、イノベーションが求められているように思います。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

国内外に沢山いますので、紹介しきれません。ここでは、最近新しい取り組みを始めた地区防災計画学会 執行理事・事務局長 筒井智士さんを紹介させていただきます。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。

「日本人一人一人が災害に強くなければ、日本社会全体が災害に強くなるはずがない」と思います。本機構が、過去の日本の災害経験知を日本と世界の未来に繋ぐプラットフォームになると良いですね。
「防災」「ジャパン」なので日本語・日本人限定なのかもしれませんが、英語でも情報発信する、海外のエキスパートにもコメントを貰うという世界標準化にも期待します。

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