まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

谷原和憲(たにはら・かずのり)

2021年11月17日

谷原和憲(たにはら・かずのり)

日本テレビ放送網報道局

出身地や活動地域:東京都
最近の防災・減災活動:1985年に日本テレビ入社 報道局で災害報道を担当 2011年 NNNドキュメント「3・11大震災」シリーズ・チーフプロデューサー 日本災害情報学会理事
主な原稿執筆
*海洋出版『月刊地球』328 2006 特集 地球科学のフロンティアとしてのアウトリーチ ~災害取材者のアウトリーチ
*放送文化基金編『災害 放送・ライフライン・医療の現場から』2000 ~膨大な生活情報を前に
*朝日新聞社『Journalism』2011年6月 特集 東日本大震災と災害報道 ~巨大震災とテレビ報道 つまづきながら進んだ「複合災害」特番

防災を取り組み始めたきっかけは?

社会人7年目の1991年に起きた長崎県の雲仙普賢岳噴火です。大火砕流発生前から島原市に応援取材で入りました。火山についての知識は火砕流を「かせきりゅう」と読む程度で、取材者の振る舞いが地元の人たちに影響を及ぼすことも初めて知りました。以来「被災地の生命と生活を守る」ことを肝に銘じ、災害報道にかかわっています。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

1995年の阪神・淡路大震災では発生した日の夜、神戸市役所に入りました。地震直後の広報はホワイトボードへの貼り出しで、病院の状況については「被害を受けている病院」と「開いている病院」が併記されていました。後日、市の広報担当者から「マスコミは被害があった病院ばかり取り上げて、受け入れ可能な病院名は伝えてくれなかった」と言われ、衝撃を受けました。「日常と違うこと」を伝えるのがニュースですが、被災地で必要とされる情報は「日常通りの利用できるもの」…「被災地の生活を守る」とは何かを知りました。いまでは、テレビのL字画面の交通情報などで、運転見合わせの路線だけでなく「〇〇線 平常通り」まで伝えています。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

被災地の生命と生活を守る災害報道を実現するためには、地元の皆さんとつながりを持ち、信頼して頂くことが第一歩です。そのためには「まず現場に行く」のが我々の習性ですが、この一年半、コロナ禍という制約のなか、東京から全国各地に通うことは困難でした。これから“一年半の空白”を取り戻していきたいと思っています。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

TEAM防災ジャパンのリレー寄稿では、全国各地の多くの方々の災害から人を助けることへの思い、熱き「気」を感じています。ことし60歳になりましたが、皆さんから「気」を頂いて、もうひと頑張り「情報で人を救う」ことに精進して参ります。ご指導よろしくお願いします。