まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

辻井高浩

2017年9月6日

辻井高浩 (つじいたかひろ)

奈良先端科学技術大学院大学 総合情報基盤センター 情報基盤技術サービスグループ長

主な活動地域:

奈良県 全域

生年月日:1965年4月5日
出身地:神戸
最近の防災・減災活動:
・DICOMO2015「衛星回線を含むSDNによる病院のBCP実現
・Internet Week 2016「IP Meeting ~見抜く力を!~
・第34回インターネットと運用技術研究発表会 招待講演「熊本地震における被災地でのインターネット接続環境を提供する実証実験 ~被災地入りから現地対応まで~
平成29年度 大規模地震医療活動訓練 和歌山県下津港停泊の「おおすみ」にインターネット接続環境を提供

・防災に取り組み始めたきっかけは?

東日本大震災(2011年)発生時に私は大学の会議室で打ち合わせをしており地震発生も気づいておりませんでした。一本の電話で地震発生を知らされ、テレビをつけると車や家が津波に呑みこまれていく様子を見せつけられ、人間の無力さを痛感させられました。これを機に、地域・社会貢献も大学の役目と考え、自分たちの持っている知識・技術・経験を、災害時の「いざ」という時に活用できるシステムについての研究を開始しました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

熊本地震(2016年)では、災害時のために構築したシステムを現地に持参しデジタルデバイドに陥った阿蘇の東海キャンパスで日赤医療班および避難所の方にインターネット接続サービスを提供しました。一緒に活動させて頂いた日赤救護班のスタッフが、自分たちの疲労を全く見せずに現地の方々や我々にみせた気遣いを忘れることができません。災害発生時の情報共有が必須であることを肌で感じ、現在取り組んでいる研究活動を邁進させるべきだと思いました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

各組織が取り組んでいる「備え」を「いざ」という時に活用できることは重要であり、一般市民に「備え」の存在・活用方法を啓発するには各組織と地域自治体との連携は必須だと考えます。また、各組織の「備え」を組み合わせることによって、より有効な「備え」になる可能性があり、各組織の事前からの連携が課題だと思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

衛星を利用した災害時医療ネットワークの研究活動をサポートして頂いている日本無線株式会社の伊東厚さんとNECプラットフォームズ株式会社の中井正一郎さんを紹介します。伊東さんは、今までの技術職の経験を活かし防災に関する様々なシステム研究開発プロジェクトの推進に取り組まれています。中井さんは、災害医療のニーズに応えるためのネットワークやシステムについて常に考えられており、我々の熊本地震活動の際には遠隔でシステムのサポートをして頂きました。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

リレー寄稿の趣旨でもある「つながり」が広がり、各組織の「備え」が機能することは、今後の防災活動には必要不可欠だと思います。「備え」が「いざ」という時に活用できるための啓発活動や各組織の「備え」を組み合わせるための交流促進活動を期待しております。