まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

阿部 慶一(あべ・けいいち)

オーダー防災コーディネーター
前公益財団法人市民防災研究所事務局長
元東京消防庁目黒消防署副署長

生年月日:1951年6月17日
出身地 山梨県
最近の防災・減災活動:
防災情報「防災今日の話題」を配信
大田区蒲田東地区自治会連合会主催の防災運動会(8/29実施)の企画を担当
「首都直下地震にいますぐ備える本」を監修(2012年河出書房新社編)

・地域防災にはまったきっかけは?

消防士をしていた関係上防災は身近な存在でした。昭和61年に国際消防救助隊の合同訓練が東京で行われました。この時のパンフレット作成を担当した私は、メキシコ地震の写真を借りようと思い、市民防災研究所創始者の籏野次郎さんにお会いしたことが転機となりました。
彼は、防災は学問や消防などのプロが行う物ではなく、市民一人ひとりが実践することだとの想いから家業を息子に譲り、防災教育に邁進していたのです。彼は私に「防災を教えるのは他人のためではない。まわりまわって自分のためになるのだ。」と言いました。他人の為が自分の為という防災に生き甲斐を感じています。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

災害現場に行くと、うまく対応ができているところには共通することが2つあります。それは、有能なリーダーと災害以前からお互いを知っているということです。日頃からの付き合いができていて、いざという時に誰がリーダーになれば良いか、自分が何をなすべきかを知っているのです。私は訓練をすることも大切ですが、お互いが知り合うことで防災力は高まると思っています。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

防災訓練や会社の訓練を見ることがよくあるのですが、どこに行ってもあまり変わりません。避難、消火、応急手当などの訓練ばかりです。消火ではなく、やることが目的の消化訓練になっているのです。建物の強度、年齢構成、地形や街区などによって危険度が違ってくるはずなのに、多くの場所で同じ訓練が繰り返されています。そこで、現地へお伺いして、建物、地域、人を調べ、そこに合った訓練方法や備えをアドバイスすることを始めました。
インターネットから防災関係の情報を集めたメーリングリスト「防災今日の話題」を配信して1,700回になります。メールマガジンにしないでメーリングリストにしているのは、匿名ではなく参加者がお互いに知り合い連携を高め、ここから防災の新たな展開ができればと思っているからです。「防災今日の話題」配信を希望される方は、こちらのメールアドレス(abe@fb3.so-net.ne.jp)宛にご一報ください。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

加古川グリーンシティ防災会会長の大西賞典(しょうすけ)さんを推薦します。彼は、「楽しくなければ防災ではない」という考えから、FMラジオ局、防災ソング、イベントなど様々な防災の取り組みを行うとともに、楽しく住める町づくりへと発展させています。理論だけではない実践力を大西さんからお聴きすることができると思います。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。

防災という想いを持った仲間がつながり、日本の安心安全を高めるというTEAM防災ジャパンの考えは、私も以前から必要だと思っていました。お互いが知り合い得意なところを出し合い、より安全な方法を提案し実践する。それを、日本だけでなく世界に広げていく。武力でない安心安全で世界に貢献できればいいですね。