まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

青山幸久(あおやま・ゆきひさ)

愛知県防災局災害対策課

生年:1975年
出身地:愛知県長久手市
最近の防災・減災活動:
・平成29年度:熊本県へ被災地支援のため赴任し、創造的復興に向けた市町村の受援体制構築及び地域防災力向上業務に従事
・平成28年度:平成28年熊本地震において南阿蘇村の災害対策本部で被災者の住宅支援業務(主にゴールデンウィーク)

・防災に取り組み始めたきっかけは?

平成21年4月に人材交流のため兵庫県に赴任したことです。兵庫県で観光振興をやりたい!と希望し、胸躍らせて赴任した先は、これまで全く興味のなかった「防災」を担う防災計画課でした。正直ショックでしたが、そんな傷心に浸る間もなく、5月に新型インフルエンザが神戸で発症し、8月には平成21年台風第9号水害が発生し、佐用町では多くの方が水路に流されて亡くなったことに衝撃を受け、次第に「防災」という業務に真摯に向き合うようになりました。そんな日々の中で、今の自分の根幹を作ったのは、当時の上司が涙ながらに語ってくれた阪神・淡路大震災の発災直後、倒壊した集合住宅の梁に頭を潰されて亡くなった隣室のお子さんを部屋から引き出したときの悲話。その時から防災担当として自分に何ができるかを考え続けている気がします。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

昨年度の熊本県における創造的復興に向けた地域防災力の向上支援です。防災経験8年の知見と人脈を目一杯に活用させていただき、自分に託された市町村受援体制の構築と地域防災力の向上のため、1年間尽力しました。過去に在籍した内閣府を始め、かつての同僚が在籍する消防庁や学識者との連携、また、目指す先を同じくする県内市町村の防災担当職員さんとの協力、連携による事業展開は、僅かながらでも、熊本県の防災力向上のお役に立てたのではないかと感じています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

災害対応の最前線は「地域」であると、これまでの災害対応を通じて強く感じていますが、地域における住民の繋がりは希薄になり、隣三軒両隣の範囲どころか、隣人すら分からない地域もあります。都市化や過疎化を原因として、昔ながらのお祭りなどの行事ができなくなったり、SNS等の普及により、面倒な付き合いを敬遠する傾向が顕著になってきていると感じています。「顔の見える関係を作る」と言うは簡単。実際に私自身も地域で役を担う中で、繋がりを作る難しさを肌で感じています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

行政、学識者、医療機関、企業、マスコミ、NPO、地域を問わず、様々な分野で防災に御尽力されている方々との繋がりを作ることは、これまでも、これからも防災・減災を推進するためには不可欠であると考えています。その中でも、名古屋で定期的に開催されているNSLでの学識者やマスコミの方々との繋がりの場は、非常に貴重かつ有益で、全国に誇れる取組みであると思っています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災・減災、災害対応、復旧・復興は、様々な分野の方が連携しないと大きな災害を乗り越えることは難しいと感じています。TEAM防災ジャパンの設立趣旨である“防災の担い手、支えての方をつなぐ”ことを細く長く継続し、“気楽で強い繋がり”を作るためのツールの1つになることを期待しています。