リレー寄稿
地域防災の担い手をご紹介
【ぼうさいこくたい編】阪本真由美(さかもとまゆみ)
兵庫県立大学 減災復興政策研究科 准教授
- 主な活動地域
- 兵庫県 全域
- 最近の防災・減災活動
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出身地:和歌山県
最近の防災・減災活動:
・「災害時における市町村の窓口業務継続に関する研究」地域安全学会論文集No.31, 2017
・「2015年口永良部島噴火に伴う住民の避難・機関プロセスに関する研究」日本災害復興学会 2017神戸大会予稿集, pp91-94, 2017
・「災害災害ミュージアムという記憶文化装置—震災の想起を促すメディア」,阪本真由美,山名淳他編『災害と厄災の記憶を伝える』勁草書房, pp.95-119, 2017
・「ぼうさいこくたい」の開催に向けて、伝えたいこと、知ってもらいたいことについてご紹介ください。
地震・津波・台風・土砂災害・火山噴火。日本では毎年のように災害が相次いでいます。被災現場を訪れる度に感じるのは、いざいう時には、人と人との「つながり」ほど有り難いものはない、という点です。「近所の人が助けに来てくれたから、無事避難できた」「ずぶ濡れになって避難してきた高齢者を地域で連携して介護施設に避難させた」「ペットを連れて避難してきたけれども、周りの人が気遣ってくれる」被災現場では、人と人との助け合い「共助」に関する話を沢山聞きます。「共助」には、近くに住む人との関係により構築されるものもあれば、離れた場所にいても志を同じくする仲間により構築されるものもあります。「共助」が文化として根付いている地域は、災害に強い地域だと思います。ありとあらゆる防災の取り組みが集う「ぼうさいこくたい」は、最前線で防災に取り組む人の活動内容を知ることができ、さらに、新しいネットワークを広げることができる絶好の機会です。私も名刺を沢山持って参加したいと思います。 担当するセッションの内容 「あの時地区防災計画があれば・・」 2017年7月の九州北部豪雨災害で被災した福岡県朝倉市。大雨が続く中で土砂災害・浸水被害が発生し、避難しなければならないという想定外の事態に住民は直面することになりました。避難所も混乱し、対応においては様々な課題がみられました。突発的な災害に備えるためには、地区防災計画においてどのようなことを考えておかなければならないのか、九州北部豪雨災害の事例を通して考えます。- 関連タグ
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