運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

プログラムの見どころをご紹介

[PR-47]宅地の地盤災害防止への備え

主催団体:地盤工学会中部支部、地盤品質判定士会中部支部設立準備会
協力団体:中部地質調査業協会、ジオ・ラボ中部

1.貴団体の防災に係る活動への取組のきっかけ、現在までの取組状況は?

東日本大震災で、埋立地の液状化や丘陵地の盛土や擁壁の崩壊等によって数多くの宅地が被災した。宅地地盤の災害を防止・軽減するため、宅地の造成業者・不動産業者・住宅メーカー・購入者の間に立ち、地盤の評価にかかわる調査・試験の立案、調査結果に基づく適切な評価と説明及び対策工の提案等ができる地盤工学の専門知識と倫理観を有する技術者が必要となった。そこで2013年2月に地盤品質判定士協議会が設立され、土木工学・建築工学分野や不動産・住宅関連産業に従事する地盤技術者を対象に「地盤品質判定士」の資格制度が創設された。そして地域に密着した活動の拠点を広げるため、神奈川支部・関西支部が設立され、現在では中部支部の立上げの準備段階である。

2.貴団体の取組における「強み」はなんでしょうか。また、強みをいかして、今後どのように防災活動を展開したいとお考えでしょうか?

2018年2月27日に地盤品質判定士の資格が「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術資格」として、国土交通省の登録資格に認定された。この認定により公共工事は当然のことながら、民間工事にも「地盤品質判定士」の有資格者が業務に携わることが期待される。地盤品質判定士が中立の立場において計画・提案することで防災・減災された宅地地盤が形成されることに貢献していく。

3.ぼうさいこくたい2019での出展内容やPRポイントを教えてください。伝えたいこと、知ってもらいたいことは何でしょうか?

最近は、地震の活動期に入ったと言われています。これまでの地震が発生した時の状況として、地盤災害(液状化、盛土の滑動崩落、斜面崩壊等)は、程度の差はあるものの、必ず繰り返して起こっています。しかしながら、その事前の対策はあまり進んでいないのが現状です。このような状況を鑑み、今回の展示では、一般の方に地震による地盤災害はどのようにして起こり、その対策の方法はどのようにあるべきかを、地盤の専門家の立場から、一般の方に分かりやすく説明し、今後の防災に役立てていただきたいと強く思っています。

4.ぼうさいこくたい2019に期待することや、こくたいを通じてつながりたい方々へのメッセージをお願いします!

一般市民の「地盤品質判定士」という資格の認知度はまだまだ低い。しかし、昨今の暴雨や地震による被災地状況が放映されることにより、防災に対する認知度は向上されてきている。昨年の「ぼうさいこくたい」に来場された数は1万2千人と一般市民の参加も多いのがこの大会の特徴である。この大会を通じて、この資格制度の認知を図り、個々の住んでいるところの特徴を知っていただき避難場所などを把握するきっかけにしていただきたい。そして災害が起きてからではなく、起きる前に備えておけば冷静に対処することが出来、被害を最小限にすることが出来ることをお伝えしたい。