プログラムの見どころをご紹介
[SS-20]「“いざ”という時どうなる? あなたの食と栄養」vol.2
主催団体: | 公益財団法人 味の素ファンデーション |
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1.貴団体の防災に係る活動への取組のきっかけ、現在までの取組状況は?
当財団は、2017年に味の素㈱が設立した公益財団法人で、【食・栄養】を軸に4つの事業を継承しています。
その内の1つ、被災地復興応援事業では、東日本大震災を機に2011年10月から岩手、宮城、福島の3県で参加型料理教室を通じて復興応援をしてきました。そして2018年度からは、他の被災地の復興応援にどう関わらせて頂くかを検討するため、災害支援関係者や全国の被災地関係者から情報収集を行っています。発災時に生じる【食・栄養】の様々な課題を見聞きするにつれ、もしこれらを事前に知っていれば、防災の観点で自助・互助・共助レベルでも色々なことが出来るのではないかと感じ、2019年度から官民学連携の取り組みをスタートしました。
2.貴団体の取組における「強み」はなんでしょうか。また、強みをいかして、今後どのように防災活動を展開したいとお考えでしょうか?
(1)食・アミノ酸に携わる企業が設立した公益財団法人として【食・栄養】の知見とノウハウ、官民学ネットワークを保有していること
(2)東北復興応援事業における8年の実績を背景に
1)参加型料理教室運営ノウハウやレシピなどのコンテンツを保有していること
2)現地の被災者を支援する社会福祉協議会やNPO、大学等の組織・人との強いネットワークを持ち、その知見をお借り出来ること
(3)選任のスタッフを確保していること
→これらの強みはありながらも、不足する部分も多いため、【災害】×【食・栄養】に関わる官民学の様々な組織と連携して発災時の【食・栄養】課題解決に向け活動を展開していきます。
3.ぼうさいこくたい2019での出展内容やPRポイントを教えてください。伝えたいこと、知ってもらいたいことは何でしょうか?
食べることは生きること。【食・栄養】に関係の無い人は居ません。普段から栄養バランス良くきちんと食べていることはそのままあなた自身の防災に繋がります。
そして、【食・栄養】は誰でも参加できる防災の入り口です。行政も国レベル、自治体レベルでそれぞれに尽力していますが、行政関係者も時に被災者となり、全てを対応することは難しくなります。
本セッションでは、発災時に起きる【食・栄養】の現実的な課題を生々しく知って頂き、全員が主体者として、そこから自助・互助・共助・公助それぞれのレベルで出来ることを一緒に考え、行動に繋げます。また、一過性のイベントで終わらせず、その後も活動が続くメーリングリストに参加することも可能です。
4.ぼうさいこくたい2019に期待することや、こくたいを通じてつながりたい方々へのメッセージをお願いします!
(1)官民学やエリアを問わず、1人でも多くの防災意識の高い、実行力のある人や組織と繋がり、JVOAD【食・栄養】官民学連携プロジェクト(たべぷろ)の活動に参画頂き、そのご経験や知見をお貸し頂きたいです。
(2)特に、市区町村レベルの行政関係者の皆様、是非ご参加ください。これまでの被災地の事例では、市区町村レベルの行政組織の何方かが不慣れな中、しかもご自身も被災している中でいきなり避難所運営をすることになり、【食・栄養】の様々な課題で大変ご苦労をされていますが、その経験値は必ずしも十分に共有されていません。事前にどの様な問題が起きるかを知って頂くことで、平時からの防災活動に活かして頂ければ幸いです。