プログラムの見どころをご紹介
[PR-33]災害に強い情報通信技術の構築に向けて
主催団体: | 国立研究開発法人情報通信研究機構 耐災害ICT研究センター |
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1.貴団体の防災に係る活動への取組のきっかけ、現在までの取組状況は?
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、広範囲にわたり情報通信ネットワークに障害が発生し、被害把握や復旧活動を妨げる大きな要因となりました。情報通信ネットワークの障害は被災地に留まらず、直接地震被害のなかった広い範囲で電話が不通になるなど、社会に大きな影響を与えました。
このような大災害を教訓として、当機構は「耐災害ICTに関する研究」を実施する研究拠点として当研究センターを被災地である仙台市に開設し、産学官連携体制による研究推進と成果の社会展開に取り組んでいます。
2.貴団体の取組における「強み」はなんでしょうか。また、強みをいかして、今後どのように防災活動を展開したいとお考えでしょうか?
当研究センターは、産学官連携体制の下で、研究開発成果を社会に速やかに還元することを目標に、テストベッド機能を提供するとともに、光通信技術、ワイヤレス技術及び情報分析技術の3研究分野を中心に研究を展開し、さらに東北大学を始めとする学術機関や産業界との共同研究を進めて参りました。産業界との連携のために「耐災害ICT研究協議会」を、また地方自治体との意見交換やニーズ把握のために「耐災害ICT地域連携連絡会」を設け、運営して参りました。
今後、耐災害ICTの研究開発の更なる推進、及び研究成果の最大化として、研究成果を活用した実証実験の実施、地方公共団体が実施する総合防災訓練等における活用・展開等の取組を行って参りたいと考えております。
3.ぼうさいこくたい2019での出展内容やPRポイントを教えてください。伝えたいこと、知ってもらいたいことは何でしょうか?
【被災状況をリアルタイムに把握するためのAIシステム DISAANA&D-SUMM】
Twitter上を今まさに流れているツイートに含まれる災害関連情報を瞬時に整理・分析するシステムを紹介します。本システムを利用すると、リアルタイムに災害関連情報を知ることができます。地方公共団体が実施する総合防災訓練等においても活用されています。
【災害に強いネットワークシステム】
災害に強いICTプラットフォームを実現するため、分散配置されたネットワーク設備が自律的に協調動作するメッシュネットワーク技術等を紹介します。実際に地域実証実験を行っているほか、都直下型地震を想定した中央省庁の災害対策本部設置準備訓練に当該技術による自営ネットワークが活用されています。
4.ぼうさいこくたい2019に期待することや、こくたいを通じてつながりたい方々へのメッセージをお願いします!
ぼうさいこくたい2019にご来場される皆様には、パネルでの研究開発成果の紹介や開発した試作機の展示をご覧いただきます。また、実際にシステムを使った実演をご覧いただくほか、パンフレットやチラシなどを配布いたします。これらを通じて、当研究センターで取り組んでいる耐災害ICTに関する研究開発成果を紹介し、更なる社会展開、社会実装につなげていきたいと考えております。
ぼうさいこくたい2019にご来場される皆様がより多く当研究センターのブースにお立ち寄りいただければと思います。