寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。
・地域防災にはまったきっかけは?
はまっているのかどうかよくわかりませんが、民主党政権時代の「仕分け作業」が原因で、13年間の東京単身生活(シンクタンクの研究員)に終止符を打ち、地元新潟県長岡市に戻り、縁あって今の組織(公益社団法人中越防災安全推進機構)に就職したことがきっかけです。すぐに防災のチームを統括することとなり、地域防災力センターを立ち上げました。
・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?
防災とは、ある災害から身を守るための知識、技術、対策、行動、制度、体制等としてとらえるよりも、「生き方」であるということ。人生をよりよく生き抜くために、今必要な力が防災力であり、緊急時や非常時のためだけでなく、常に日々の日常の中にあって、人生に向き合う姿勢こそが防災の本質だと思っています。
・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?
そもそも人間は、本能が「防災」を妨げるようにできています。嫌なことは考えたくないし、辛いことは早く忘れたいと思います。つまり、防災とは勝ち目のない勝負に挑むようなもの。その前提に立って考えてみる必要があるのではと思っています。重要性や必要性を漠然と訴えても人は動かないし、仮に動いても続きません。したがって、社会的課題は「防災」の軸をずらすこと。
・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。
私の職場の「地域防災力センター」のメンバーを全員紹介したいところですが、「あまりにも近すぎる」と言われそうなので、東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター(CIDIR)特任助教 定池祐季さんを推薦します。奥尻島の災害復興を語らせたら世界一です。もちろんそれだけではありませんが、ぜひ我が組織に引っ張ってきたい人材の第一候補ですね。
そして長岡市で防災に関する活動を一緒にやっている野村祐太君を紹介します。
「防災がやりたい!」という熱意だけで、具体的な事業計画などがないまま、兄弟で防災の株式会社を立ち上げた若き企業家。最大の売りは「フットワーク」。損得抜きでバンバン動きます。そのせいか、会社の経営では大変苦労していますが・・・
・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。
これまでの防災のアプローチと差別化を図り、デザイン性と新たな着眼点を重視して展開しているところが素晴らしいです。私も現在2つのプロジェクトを立ち上げていますが(『ふるさと新潟防災教育日本イチ☆プロジェクト』、『防災力イノベーション「防U」』)、我々に大いに刺激を与えていただけるとうれしいです。
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