リレー寄稿
地域防災の担い手をご紹介
【関東大震災100年】高橋洋(たかはしひろし)
一般社団法人福祉防災コミュニティ協会 副理事長
- 主な活動地域
- 東京都 練馬区
- 最近の防災・減災活動
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2023年08月 東京都 練馬区 練馬区社会福祉協議会主催 災害シンポジウム2023 災害にどう備える 基調報告「さまざまな防災への取り組み」
https://www.neri-shakyo.com/news/lecture/news-20230711-1155 -
2023年08月 愛知県 田原市 令和5年度第2回医療介護研修会 講師 演題「なにかあっても、介護サービスを止めないためには」
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2023年07月 東京都 新宿区 戸山サンライズ 令和5年度障害のある人を支援する防災研修会 演題1「福祉事業における防災の基本確認」 演題2「「福祉BCP」の取り組み」
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2023年07月 愛知県 大府市 愛知県内全域 オンデマンド配信 令和5年度地域包括ケア相談体制整備事業 情報収集型研修会 演題「福祉BCP・助かって・助けよう」
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関東大震災から100年経ちましたが、教訓として伝わっていると考えられることはなんですか?
東京では、地震火災の延焼による大規模被害を防ぐことが、関東大震災の教訓とされてきました。小さな火のうちに協力して消すことが大事であり、大規模な延焼火災が起きてしまうと、消防力も簡単には太刀打ちできずに、広い公園などに逃げて生き延びることが今でも推奨されています。いま、関東大震災級の地震が起きたら、心配なこと、解決していないと思う課題はなんですか?
命が助かることは最も大切ですが、着の身着のままに、大公園などに避難するとか避難所に行くような事が、本当に正しい地震対策でしょうか。超高齢社会かつ在宅の障害者も多数いる中では、これまでも取組まれてきましたが、「逃げないで済む家作り、街づくり」を更に進める必要があります。関東大震災からの100年に学び、子孫たちに何をどう伝えていくか、考えていることをお聞かせ下さい。
災害は、人間社会の弱い所を突いてくること。また、単純に一地域で、一種類の災害が起こるのではなく、同時に、あるいは時間差、複数地域で、いろいろな災害が重なる場合も想定しましょう。平時から、災害がおきた時の大リスクを減らし、各地域の防災力を高めておくことが、一人ひとりの命や暮らし、社会を守っていくことだと意識して、生き抜いていただきたい。既に高齢者である私も、それらに貢献したいと考えて行動しています。高橋洋さんのこれまでの寄稿はこちら