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内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2019年度 立正大学地球環境科学部 教育工学・学習科学研究室

プラン名 水害メカニズムの要素になりきる-演劇&防災WS-
プランの対象 児童生徒、大学生
目的

大学生及び小学生が水害メカニズムをその構成要素(水、堤防など)になりきるロールプレイ手法をとり、演劇表現することで体感的に理解しつつ、観覧者にわかりやすく伝えることを目的にする。水害への備えとして、どのようにして水害(特に外水氾濫)が発生するのか、という水害の一連のプロセスを理解しておくことは重要である。そのプロセスを紙芝居も取り入れた演劇として実施することで、分かりやすく、面白く、かつ、体験的に演劇の演者側にも観覧者側にも伝えることを目指す。特徴として、水害プロセスに登場する、水や堤防や家屋などの構成要素そのものに人が演者としてなりきり、演劇することにある。

内容

・ 台本の製作&演劇準備。
・ 第一段階として、演劇を身近な人たち対象に試行も兼ねて実施し、フィードバックを受ける。
・ 本番として、地域の子どもに向けて演劇本番を実施する。感想などフィードバックを受ける。
・ 演劇内容の動画化、台本、道具の設計図などの電子的な保存を行い、webサイトなどで公開する。

成果

・ 外水氾濫という一連のプロセスを演劇する予定であったが、装置もストーリーも長大なものになってしまった。簡素化してしまい、抑揚がなく観覧者に飽きられるのではないかというフィードバックをもらった。そのため、紙芝居も含めた演劇を取り入れることとした。まず紙芝居で外水氾濫のプロセス一連の流れをストーリーとして提示しつつも、特に重要で観覧車に注目してほしいポイントについては、紙芝居の間に演劇を挟むことで、観覧者の注意をひきつつ、学習ポイントとして残るように工夫をした。
・ 一方、水や堤防、家屋などに人がなりきり、演劇することは、それ自体が観覧者の興味を引くようで、演者が登場するたびに笑いが起こるなど、少なくとも注意をひくにはよいようであった。
・ 近隣の防災学習センターに相談をしたところ、センター内での実施を期待されるなど、試み自体に興味を持たれることが多かった。

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

立正大学地球環境科学部教育工学・学習科学研究室では、アクティブ・ラーニングを中心に、学習者中心の教育・学習方法や学習環境について研究しています。同時に、地域連携活動にも注力し、見てみようよ!常総市の会にも参加しています。
防災教育においては、教育を実施する側にも、実施をされる側にも、双方で学び合い、より良い形を探究していこうとするやり方にはどのようなものがあるのかを考えています。

連絡先 080-3730-4591