運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

2004年度 北海道虻田郡虻田町立洞爺湖温泉小学校/環境防災総合政策研究機構

プラン名 有珠山副読本『火の山の響き』を活用した防災授業の試行
プランの対象 洞爺湖温泉小学校 3年生~6年生  61名
目的

副読本制作メンバーであった火山専門家と教員により、副読本を使った授業のモデルケースを作ることが目的である。噴火の仕組みや火山の恵みなどを学ぶとともに、火山災害から命と財産を守るためのノウハウを、子どもたちが身につけることが期待される。

内容

有珠山の2000年噴火を経験した洞爺湖温泉小学校では、次の視点で防災教育に力を入れてきた。
1)命を守る防災教育、2)財産を守る防災教育、3)科学の目を持った防災教育、
4)専門家・専門機関・地域と連携した防災教育、5)火山の恵みを知る防災教育
 今年度のチャレンジプランでは、環境防災総合政策研究機構と連携して、有珠山防災副読本『火の山の響き』を活用した授業展開を試みたる。授業は、父母や地域住民、および周辺校の教員に公開するとともに、今後自校の教員独自で実施できるように資料を作成したする。
実施内容は、
1) 温泉小学校教員による防災授業
2) 火山専門家とともに野外で山体崩壊堆積物や断層などの地形と噴出物や火山ガス、地熱作用や温泉作用についての学習
3) 教室でのマグマの発生と上昇についての学習
4) 森林の専門家とともに、植生の回復についての学習

【実践内容の紹介】
○「なぜ・なに有珠山」と父母への引き渡し訓練(全校児童)
○「仮設教室での授業開始」(3年生)
○植生回復「春がまたやってきた」(6年生)
○植生の回復①~③ (全校児童)
○有珠山フィールドワーク(5・6年)
○噴火のメカニズム「マグマはどこからやってくる」(5・6年)

成果

子どもたちは、火山についてかなりの知識をもつようになった。
様々な他の災害に、強い関心を寄せるようになった。

報告資料 報告書
団体紹介

環境防災総合政策研究機構は環境保全と防災に関する政策提言・情報発信・講演会・出前授業等を行う組織です。洞爺湖温泉小学校は、2000年噴火で校舎を失った学校で、現在防災教育を柱の一つとした実践を行っています。

連絡先 洞爺湖温泉小学校 電話:0142-75-2476